syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

卒寿小論 174 初めての寄席上野鈴本演芸場 <漫文 3>

 日曜日の夜、ラジオ寄席で落語をおおく聞きました。


 実際に寄席に顔を出したのは24・5歳だったと思います。東京上野鈴本演芸場で柳家小三治と立川談志の落語が印象に残っています。


 小三治も談志も真打になったばかりの若手で生きのいい面白い落語をやっていました。
 家内は談志が将来大物になるといい。私は小三治の方が面白いと意見が分かれたものでした。
 結果的には二人とも落語家として成功しまして、見る目があるなとほっとしました。


 上野鈴本亭に入って、席に座ると一人の中年の小太りの男性がやって来て、私の前の席に座っている人の席を指さして、「とっとうとう、とっとうとう」と博多弁で言っているのです。


 後でわかったのですがその席は私が取っているのです。という意味でした。


 その席の人も何となく「とっとうとう」を理解したのでしょう席を立ちました。立った席の椅子の上に「とっとうとう」の人の帽子がペシャンコになっていて、みんなで大笑いしました。


       落語が始まる前に、大笑いで会場はよい雰囲気になりました。


       

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