syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

卒寿小論 209 自己紹介が作文の基本 (子育て12)

          作戦タイム 12 自己紹介が作文の基本 


 小学校3年生の男の子を持つお母さんから、「読書感想文が書けないのですがどうしたらいいのでしょうか。」と相談があった。


 私は読書感想文に取り組む前に「自己紹介文」を書くことを勧めました。


 基本的には、読書感想文は小学校高学年からの指導でよいと考えています。それも学校の授業の中で「読書感想文の書き方」を指導してからのことですね。
 学校ではどのような「読書感想文」の書き方の指導を学年段階に応じてしているのでしょうか。そこが問題です。


「自己紹介」が作文の出発点で作文の基本だと思っています。


 これも年度初めの「学級開き」のときに「自己紹介」の仕方を指導して自己紹介文を書かせて、自己紹介に入るのが手順ですね。


 自己紹介の仕方も色々な方法があります。画用紙4分の1の広さに「自己紹介文」を書いて、学級のみんなで円をつくり歌を歌いながら「自己紹介文のカード」を手渡ししていく、適当なところでストップをかけて、カードを手にした人がそのカードの紹介をします。


 読みあげたら、そのカードの人の前に立って「よろしくお願いします。」と言って。カードを手渡します。カードを手わされた人は自分が持っているカードの紹介をします。


 これを繰り返して全員の他己紹介が終わります。


 寅さんの自己紹介を参考にして考えると面白いですね。


「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。 帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、 人呼んでフーテンの寅と発します。
 わたくし、不思議な縁もちまして、生まれ故郷にわらじをぬぎました。
あんたさんと御同様、東京の空の下、ネオンきらめき、ジャンズ高鳴る花の都に、仮の住まい まかりあります。故あって、わたくし、親分子分を持ちません。」です。


俺がいたんじゃ お嫁にゃ行けぬ わかっちゃいるんだ 妹よ
いつかおまえの よろこぶような 偉い兄貴に なりたくて
奮斗努力の 甲斐も無く 今日も涙の
今日も涙の 日が落ちる 日が落ちる


 以上のことから、自己紹介の基本は先ず名前を知ってもらうことですね。
それ以外のことは、「僕を(私を)知ってください。」と言ことで、初めての友達に自分のどんなことを知らせたいのか三つから五つぐらいにまとめてみる。


 学年に応じていろんな工夫がありますが、教科書の中にある「詩」を一遍だけ入れてまとめると面白いです。


 さて、作文のまとめ方ですが、カード方式で1枚のカードに一つだけ書きます。後々一枚のカードに書き加えていきます。


 最後にカードに話す順番の番号を付けて暗記をします。


いつでもどこでもすらすらと「自己紹介文」のおしゃべりができるようにしておきます。(ここが重要)


 この自己紹介文の暗唱がその他の作文の基本になります。


 学年が上がるごとに「自己紹介文」の内容が変わっていきます。


      読書感想文は「知らせたいことの内容」を変えるだけのことです。


 

      


 読書感想文の本当の問題は、読解力です。どれだけのことを読み取ることができるかにかかっています。次回は、お母さんのための読書感想文の書かせ方を考えてみましょう。

×

非ログインユーザーとして返信する