卒寿小論 428 教育の限界を知ること多し
あらゆる教育を受けてもまともな人間が育つとは限らない。
法律、倫理学、道徳、憲法、経済学、心理学等々と大学までにはあらゆる分野にわたっての教育を受けることになる。であるのに、詐欺や脱税のごとき裏金問題や選挙違反が尽きることなく起きるのはなぜか。
旧いノートに次のようなメモがあった。
「宗教心なき教育は、知識ある悪魔をつくる」ウェリントン(英国の評論家)
宗教や道徳や倫理学や憲法を学んでも単なる知識だけで「心」が抜け落ちているのだ。
「心」の抜け落ちた高等教育を受けて出てきた人々が、知識を小利口に使って悪質な犯罪に手を出していることが多い。
知識の悪用がはびこる現代をどうコントロールしていくか難しい問題である。
「愚者の愚かさは世に知られるが本人は気づかず、知者の愚かさは本人がよく承知しているが世に隠されている」コルトン(英国の評論家)
愚者の愚かさは、すぐに叩かれるが、知者の愚かさはなかなか見えてこない。
世間に見えない知者の愚かさこそが怖い存在である。