卒寿小論 654 高齢者養生訓2=歩くことから
「思い悩む」とは言うが、「考え悩む」とは言わないようである。
思いは、情の世界であり、考えは、論の世界である。
思いは行動に繋がり、考えは、哲学の世界である。
明日からの旅行を思うのは楽しい。考えるといろんな決断を迫られる。
「思い」や「考え」は、時として不安や悩みを呼び起こすことがある。
そんな時に「歩く」と自然と悩みや不安が解消していく。
近ごろ歩くことによって、身体の健康だけでなく、
心の健康に良いことに気づいた。
歩く行動は、思いや考えの割り合いが少なくなり、
「感じる」「味わう」ことが多くなる。
散歩していると、「今日の風は冷たいなあ」「少し疲れたよ」
「可愛い花だなあ」「いい匂いがするよ」
「思い悩むこと」や「考え決断すること」から距離を置くことができるようである。
私の健康法の第一歩は歩くことである。
理性は哲学であり、行動は本能である。
行動は哲学を超える。哲学は本能に勝てない。
梅雨晴れ間つとめとなりし散歩かな 正 悟
