卒寿小論 5 めでたさも中くらいなり <俳句 5>
めでたさも 中くらいなり おらが春 一茶
実感ですね。私の生き方が常に「中くらい」で、何事にもいい加減(良い加減)なところがあったようで、とことんのめり込んでいくタイップではない。
酒を飲むにしても良い加減なところでやめることができる。だからアル中にもならず毎夜何十年と飲み続けることができている。
ある面。徹底的にのめり込んでいく生き方に憧れるが、体質が中くらいな生き方にできているのであろう。それはそれでまたよしと納得している。
参 考
小林 一茶、宝暦13年5月5日(1763年6月15日) - 文政10年11月19日(1828年1月5日))は、江戸俳諧御三家の一人。本名は小林弥太郎 64歳没
説明のいらない読んだままの「喜び」と「愛しみ」に満ちた生活の匂いが直撃して来る。
一茶の晩年の生活を見る限りにおいては、かなり厳しい辛い生活であったと思われるのだが、俳句には「喜び」や「愛しみ」や「楽しさ」が満ちている。
一茶は、晩年の「哀しみ」や「苦しさ」を生きる力にしていたのかも。
きっとそうだろう。それが一茶の命のすがたであるのだろう。
よ も ぎ
季節の花300より
よもぎ餅
季節の花300より
好きなんですよ
おらが世や そこらの草も 餅になる
雪とけて 村いっぱいの 子どもかな
やせ蛙 負けるな一茶 これにあり
名月を 取ってくれろと 泣く子かな
うまさうな 雪がふうはり ふわりかな
ともかくも あなたまかせの 年の暮れ
めでたさも 中くらいなり おらが春 実感です。
ともかくも あなたまかせの 年の暮れ そのように生きてきました。今は違います。