syougoのブログ

余命ゼロ年の壁を超えてしまいました。転ばぬ先の杖を手にして、卒寿まではブログを頑張ってみたい。

「山のあなたの空遠く」に「幸い」を求めなくても
働いた後の休息が、至福の時であることを実感。
余命ゼロ年の暇つぶしに。我を忘れて夢中になれる
ブログに挑戦していこうと。

夢中になれることがあることに感謝。

卒寿小論 630 漢詩戯訳を楽しむ「勧酒」

藤 正悟

                 


戯訳と言えば、思い出すのが井伏鱒二の「勧酒」于武陵(うぶりょう)の漢詩です。

 

君に勧む 金屈卮(きんくつし)  満酌(まんしゃく) 辞するを須(もち)いず

花発(はなひら)けば 風雨多し 人生別離足(じんせいべつりた)る

 

参考 金屈卮=曲がったとっての附いた黄金の杯

     満酌=酒をなみなみと杯につぐ。  いっぱいになった杯。

 

井伏鱒二の戯訳

このさかづきを受けてくれ  どうぞなみなみつがしておくれ

花に嵐のたとえもあるぞ   「さよなら」だけが人生だ

 

太宰治は、酒に酔うと小説の師である井伏鱒二の

「さよならだけが人生だ」を口ずさんでいた。

太宰は、この句に導かれて人生を終えたのかも。

 

もともと漢詩、五言絶句が好きであったが、

井伏鱒二の戯訳が大きな影響を与えてくれた。


一時、「サヨナラダケガ人生ダ」と読んでいたが、

いつのころからか「サヨナラダケガ人生カ」と読むようになった。


そして米寿を過ぎて、また「サヨナラダケガ人生ダ」と読むようになった。

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