卒寿小論 328 危険やトラブルを察知・・桃紅格言28
危険やトラブルを察知、上手に避ける。
『知識に加えて、感覚も磨けばものごとの真価に近づく。
~虫が知らせる、虫が好かない、を大切にする。~篠田桃紅』
今の学校教育が小さい時から知識詰込みの学習に偏っていることが、感覚を磨くことに対して手遅れの状態になっている。
これを改善するには、大学の入試制度や高等学校の入試制度を見直さないことには動きが取れない。
知識詰込みの教育を受けて、一流と言われる学校を卒業して、政治家になっている人達の現状を見ると一事が万事で、法律さえもまともに守れない人が幹部と呼ばれる身分に君臨している。
知識偏重の受験教育の方向転換を目指して、中学校、高等学校、大学の受験科目の中に「美術・音楽・体育・技術家庭」の中から一科目だけ選択を認めた実技試験を実施することを勧める。
あまり効果は期待できないだろうが、子どもの時からの「感覚を磨く」きっかけにはなると思う。
東大も国語・数学・英語・美術(実技)なんて面白いのじゃないですか。
幼稚園・小学校・中学校までの感覚を磨く教育の基礎が生きてくると思われます。
「これはやばいぞ」「これは間違っている」という感覚がないことには、危険やトラブルに巻き込まれることになる。
令和5年の12月、パー券問題の結果はどうなることか。この悲しい状況は、これまでの知識詰込みの受験体制の中で教育された結果であろうと私は思っている。
知識プラス感覚を磨く教育をどうやって進めていくか。美しい日本はここから始まる。
美しい日本の姿がパー券問題で締めくくられるとは、なんと皮肉なことではないか。