syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

卒寿小論 361 裏金も派閥も日本の文化

「不倫は文化」で問題に発展した石田純一さんは本当はそんなことは言ってないと。


 ある女性記者の質問に「・・・そういうものが世の中の歴史上にも、いろいろずっとある。そういうことを全否定したら、芸術も否定になっちゃいますよ」と。
 これを新聞社のレイアウト担当者が「不倫は文化」とまとめた。素晴らしい能力である。


 ただ、新聞には「何が悪い?不倫は文化」の見出しで載った。
 見出しに「何が悪い?」がなければあれほどの問題にはならなかったと思う。「何が悪い?」の言葉だけで損害賠償を訴える要素があったのではと思っている。


 豊後の大将、大友宗麟は「官位と権威」をこの上もなく欲した。


 そのためには時の将軍足利氏や幕府の要路(要職)の人に物をはじめ金を惜しみなく献上した。献金ベスト1の大将であった。


 宗麟の父、義鑑(よしあき)も補任を希望して幕府要路に内々任料を問い合わせたところ、あまりにも莫大なのに驚き断念したと。
 参考=任料(にんりょう)は官位を得るために出す金銭


 今も昔も官位(大臣ほか)は金で買っていた。現代のように裏金でなく、堂々と金を要求していたことになる。


 宗麟の献金は莫大なものであった。その甲斐あって、全盛時には肥前、肥後、豊前、豊後、筑前、筑後の六か国の守護職に任ぜられ、さらに宿願の九州探題にも補せられた。
 九州一の権力者にのし上がった大将、大友宗麟である。


 権力を手に入れると必ず凋落をし始める。これ以後は大友家凋落の歴史となる。


 パー券、裏金、政治献金、派閥、ポストと今も昔も同じことの繰り返しである。
 重要なことは、国民が確りと監視していき不正を許さない行動を途切れることなく続けることである。それしか手はない。


      権力を手に入れればみんな同じことをやる傾向にある。
      「権力は正義の文化」なのか「悪魔の文化」なのか


         

                 大友宗麟


          

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