syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

卒寿小論 372 ランドセル重荷を背負うて登下校

 家がね、小学校の運動場を挟んで目の前にあるものですから、定年退職後20数年子供たちの様子を見続けてきました。


 学校の内側から見る子ども達と一歩外からみる子供たちの姿は良い勉強になりますね。
 一時期は不登校気味の子供が多く、朝の登校時は運動場側の校門付近は子供たちが繰り広げるドラマで大忙しです。


 運動場側のブロク塀にへばりついて動けなくなる子供が意外と多くいました。中には校門前3メートル近くで嘔吐する子もいましたね。


 しばらく子供の様子を見て、出かけて行って「おいちゃんがつれていってあげようか」とか「先生に連絡してあげようか」などと声をかけるとほとんどの子供が動き始める。


 誰かが一声かけるだけで子供は次の行動に移ることができることを発見しました。


 多くの声掛けの中で一人だけ頭を縦に振った子供がいました。連絡をするとすぐに先生が迎えに来てくれました。


 登下校の子供の姿を観察するといろんな発見ができます。
 登校時は、不登校傾向と家庭の朝の生活の様子など。
 下校時は、遊びながら帰る解放された子供の姿から、子供同士の付き合い方と集団の力関係など。


 遊びの中に一人の子供がランドセル3・4個持たされて集団の一番後ろの方から歩いているのを見たとき、遊びの中にいじめ的要素が十分にあることを思いました。


 令和になって、不登校気味の子どもがめっきり減りました。年間不登校30万人時代で、親の考えが少し変わり始めたのでしょうか?

            

     

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