syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

卒寿小論 378 80代に入ると失うものばかり

 いやあ、何でございますね。80代に入りますと失うものばかりですね。


 82歳で免許証返納しまして、車を手放しました。車を手放して一番に感じたことは体力の衰えですな。歩いてみてコリャだめだと思いましたね。


 歯は悪いは、目がかすむは、物覚えが悪くなるわ。
 地位とか役割もとっくに失って、もう出番がありませんよ。


「やあ、いらっしゃい武さん。先日、松ちゃんから聞いたんだけど、何だってねえ。自治会長をやめるんだってねえ。」
「そうなんです。80代に入ったら後輩に譲らねばと思って、いざ譲ろうと人を探したのだけどなかなかみつからなくて、大変でした」


「それで跡継ぎはできたの?」
「なんとか。人を探すのがこんない大変だとは思わなっかたよ」


「そうだよね。今、あらゆる業種で人手が足りなくて大変らしいよ。ニュースでよく見るのが、教員、警察官、自衛官から農業や漁業従事者、医療や介護とすべてに人手が足りなくなる時代が目の前まで来ているというのに、裏金問題や派閥解消問題で目の色変える政治家を見ていると情けなくなるよね」


「1億2300万の人口がすぐに1億人を切って、江戸時代の6000万人代になることも考えられますからね。その時の日本国家はどうなっているのかなあ。一刻も早い具体的な取り組みが必要なんですよね。・・・」


       「笑ちゃん。笑ちゃん。・・・どうかしましたか」
       「おお、ごめん。武ちゃん。我を失っていました」


        

         

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