卒寿小論 177 氏より育ち(上方)
【人は家柄や身分よりも育てられ方が大切である。】
確かにそれは事実である。育てられ方で素晴らしい人物が育つものである。
まれに家柄や身分に関係なく、素晴らしい育てられ方によって素晴らしい人物が育ったとしても、彼らが立身出世していく道は限られていた。
江戸時代から平成の現代に時が流れてもそう大きく社会が変わっているわけではない。最も現代は試験を通して少しは変化してきたのも事実であるが、それは僅かである。
素晴らしい育てられ方によって素晴らしい人物が育っても、上流階級の僕(しもべ)となり、せいぜい立身出世したとしても政治家になるか、弁護士や医者になるか、やとわれ社長になるか、その道の専門家になるかである。
日本の社会を取り仕切る力を持つことは稀である。
庶民、国民のほとんどは「氏より育ち」という言葉の暗示にかかって自分を慰めて素直に努力をして生きてきたのが歴史の流れかもしれない。幸せなことである。
空木 季節の花300より
花言葉 秘密、古風
ダンチョネいろは歌
口利き謝礼は 日本の文化 (アーどうしたどうした)
下駄をはかせてネ 祝います ダンチョネ (エーなんとなんと)