卒寿小論 282 日本を変える闘い
選挙が近づくと政治家の誰かが言い始める。
「日本を変える闘い」をしますと。
この国を変えるや自民党をぶっ壊すと言って総理にまでなった小泉さん。小泉さんは変えようとした内容がはっきりしていたのでそれなりに理解が出来た。
ただ、この国を変えた後、国民は幸せになったのかという検証が出来ていない。これが問題である。
もう日本は変わり果てた姿をさらけ出して、日本国家としての誇りも威厳も見出すことができない。
この国を変える闘いを言い出している政治家さん達は、何をどう変えようとしているのかはっきりと言って欲しい。
例えば、日本も安楽死を認める国家にするとか。
奴隷のような階級をつくらないとか。
移民政策にどう対応するのかとか。
教育と医療は無償にするとか。
医師は全員国家公務員にするとか。
要するに一つでよいから具体的な内容を公開して欲しい。
この国の変わり果てた姿を見て、アメリカは腹の中では大笑しているかも。中国はたぶん嘲笑しているだろう。ロシアは一笑して無視を貫き通しているのでは。
北朝鮮は憫笑して馬鹿にしているかも。韓国は苦笑しながらどう付き合っていくか考えているかも。
当の日本人は思わず失笑してしまう毎日が多くなっているかかも。
奴隷のような国民が多くなり、移民の人数が急速に増えていくだけで思わぬ爆発的変化が起こるかもしれない。
政治家さん達に考えて欲しい。この国をどう変える闘いをするのか本気でその内容を提示して具体的行動を起こしてほしい。
「日本を変える闘い」が、選挙を有利にするためのパホーマンスでなければよいのだが。