卒寿小論 317 誰もやらないときに・・・桃紅格言18
誰もやらないときに、やったことが大事
『受け入れられるか、認められるかよりも行動したことに意義がある。
~人の成功を見届けてからの、あと出しじゃんけんではつまらない。~篠田桃紅』
自分では、私が初めてでまだだれもやっていないと思っていても、ほとんどのことはもうすでに誰かがやっていることの方が多い。ただ私が知らなかっただけの場合が多い。
そういう点では、古今東西の歴史を学ぶことは大切である。
温故知新、ふるきをたずねて新しきを知る。
特に世の中を動かすリーダーは、古い事柄も新しい物事もよく知っていなければリーダーとしての役割を果たすことは難しい。
政治家の中には、自分が初めて言い出したような言動をする人がいるが、その政策は江戸時代にすでに経験済みの考えであることさえ知らない。政策一つをとっても政治家の学習の深さと政治に取り組む姿勢がうかがえる。
国民の多くが、「温故知新」の学習不足であるので大した支障はない。
この点に関しては「大学の教授」が専門家として大いに発言しなければならないのにその役割を果しえていない。
誰もやっていないことを一番にやるということはとても難しいことである。