卒寿小論 280 尊厳死・安楽死 そして満足死
作家の橋田寿賀子さんが、2017年92歳の時に文春新書で「安楽死で死なせてください」と、安楽死宣言を公表した。
「人に迷惑をかける前に死に方とその時期ぐらいは自分で選びたい。」
「そろそろおさらばさせえて下さい。」という権利があってもいい。
そして3年後、95歳でリンパ腫で亡くなられた。
満足死で亡くなるのが理想であるが、そうはうまくいかない。
日本では安楽死は法的には認められていない。
そうなると
本人の明確なる意思表示に基づく、延命停止の消極的安楽死(消極的自殺)を想定しておくことが必要である。
亡くなる直前まで元気でポックリといく満足死は、努力はするが一寸先は闇、全く見当がつかない。と思っている方が妥当であろう。
ぼつぼつ、日本においても「安楽死」についての国民的議論をしても良い時期に来ているのではと考える。
いかがでしょう。