卒寿小論 383 災難をよける法 良寛和尚
久しぶりに古いメモ帳を引っ張り出してページをめくった。2006年7月10日(月)69歳のメモに目が留まった。以下メモ。
高神覚昇著 般若心経講義 P155~P172
災難をよける法(良寛)
「病気になった時は、病気になった方がよろしく、死ぬときには死んだ方がよろしく候。これ災難を免れる妙法にて候」
災難にぶつかって、これにうち克ってゆくこと、病床を人生修行の道場と考え病気と和解し病気に安住してしまうことです。
ゲーテのファースト、メフィストの「苦しめることによりて、かえって我を助け、幸福にする天使となった」というがごとく。
ヴィクトル・ユーゴー レミレザラブルの巻頭に、「今日の問題は何か、戦うことなり。明日の問題は何か、勝ことなり。あらゆる日の問題は何か、死すことなり。」
霊と肉との争闘、悟りの知恵で迷いの煩悩をうち破る。死を賭して戦う。
死を賭して戦わざるものはいつも敗者の惨めさを味わう。一期一会の体験
白隠禅師の語録 三合の病に八石五升の物思い
死ぬことを忘れていてもみんな死に 肚でさとれ
以上のようなメモを読み、生き方(死に方)の覚悟を改めて認識した。