卒寿小論 505 尻に火がつきましたね。文科省(教育44)
少子化、コロナ禍、AI・ICT(情報コミュニケーション技術)などによる
社会の変化と体験によって今変えなければという意識と今なら変えられるという
考えが、文科省並びに中央教育審議会の中に浸透してきたようである。
中央教育審議会、略して中教審が、義務教育についてこれまでにない
新しい教育の在り方を答申し、文科省も答申を受けてすぐに具体的に動き始めた。
これまでにない新しい学校を創る。「学校の当たり前を捨てる」不登校特例校、
「学びの多様化学校」である。
これまでは、不登校対応については「通級」「相談室」「フリースクール」
などで対応していた。しかし、今回は新しく小中一貫の義務教育学校で独立した
「本校」としての新設を認めるということである。
当たり前の学校という常識を捨てるところから教育をスタートさせるという
今までにない発想である。
もうすでに全国に「不登校特例校」が24校設置されており、
文科省はこれからも増やしていく方針である。
その中の学校の一例を紹介してみよう。
1 定期テストなし、部活動なし、制服なし、修学旅行なし、
あるのは入学式と卒業式
2 登校時間は午前9時30分。授業がつらくなるなどした場合は、
別室で休んだり、早退したりすることも自由。
3 子どもたちが自主的に取り組む放課後のクラブ活動は認める。
4 教室では、個別の学びを大切にする。自分で時間割をつくり、
それぞれのペースで学ぶ。
5 学習指導要領にとらわれずに、学び直しなどもできるようにする。
6 年間の授業時数にとらわれずに新設教科も認める。例えば、
「探求」「対話」「野遊び」など
7 学年にとらわれず、学年の異なる子どもたちがグループになって学ぶ。
これまでの文科省にはない「新しい学校」「新しい教育内容」の門出である。
是非とも充実発展させて、義務教育の新しいあり方を広げていく手本になって欲しい。
そのためには、ICTを活用した、学校における学びと家庭学習、
社会教育施設等の地域における学びの連携の在り方なども十分に
配慮して取り組まねばならない。
多様な人材の参画、民間企業との連携、オンラインの活用など新しい社会に
沿うような取り込みをどう生かしていくかなどが問題となる。
新しい一歩を踏み出した文科省に拍手を送り、新しい学校に取り組んでいる
関係者に声援を送りたい。ぜひ成功させて、全国の小中学校に
「新しい学校」の教育を広げていきたいものである。
