卒寿039 色は噺 針の穴から天のぞく(上方)

この歳になって、「針の穴から天のぞく」の意味が身に染みて分かるようになった。
現役の時には、気にもしてないこの言葉。
狭い見識、思い込みの自分勝手、そんなことがやっとわかる歳になって、
寿命を卒業する「卒寿」を迎えた。
まあ、そんなことが分かる歳になったことは、めでたいことである。
現役の若い人は、「狭い見識」や「自分勝手な思い込み」など意識もせずに
頑張っているのも、それはそれなりに当然なことである。
紀元前4世紀ごろの思想家、道教の始祖である「荘子」(そうじ)の思想が
日本に伝わって以来、少しずつ変化をしながら、現在まで生き続けている。
原点は、春秋時代の「秋水篇」「菅(かん)を以(もっ)て天を窺う」が、
日本に伝わって、すこしずつ言葉を変えて現在に至る。
8世紀の「日本霊異記」「管(くだ)に因(よ)りて天をみる」
正式名称は、「日本国現報善悪霊異記」薬師寺の僧、景戒(きょうかい/
けいかい)が、822年頃にまとめた日本最古の仏教説話集。
14世紀の「太平記」「管を以て天を窺う」
鎌倉幕府の滅亡から室町幕府の成立に到る約50年間の南北朝時代の動乱を描いた軍記物語。作者未詳。14世紀後半に成立。
17世紀の「毛吹草」「かぎのあなから天をのぞく」
江戸時代の俳諧論書。編者は、松江重頼。正保元年刊行。7巻5冊
17世紀の「世話尽」「よしのずいから天井をのぞく」
江戸時代初期の俳諧作法書。真宗大谷派の僧、皆虚によって編集。
17世紀の「世話支那草」「竹の管から天をのぞく」
江戸時代初期の日本の語彙・俗語辞書。
18世紀の「色三味線」「針のみずより天のぞく」
元来は、遊女や遊里で弾かれる三味線、江戸時代の浮世草子、江島基せきの代表作「けいせい色三味線」の意味。
19世紀の「俚諺集覧」「針のあなから天のぞく」
江戸時代に編集された国語辞書。福山藩の漢学者・太田全斎の自著「諺苑」をもとに,主として俗語や方言、ことわざ(俚諺)を集め、解説を加えた著書。
以上の流れを経て現在に定着する
権力に酔いしれたお山の大将は総じて「針の穴から天のぞく」見識で
物事を進めていく御仁が多い。
トランプ氏を先頭に、プーチン、習近平氏が三大お山の大将であろう。
自国民や関りを持つ国家は、大変な迷惑を被っている。
高市総理はまだ若いので、その傾向は致し方がないところであるが、
少しばかり「権力に酔いしれて」「針の穴」的、政治になってきている。
元々が「針の穴」的な人物であったのか、権力を手にして「お山の大将」
になっていったのか。
年甲斐もなく麻生さんは、「針の穴」から、抜けきらないようである。
与野党を問わず国民の意見を聞かない「針の穴」政治はやがて国民を
苦しめることになる危険を感じる。
国会議員になった時から、国会議員は権力者意識が芽生えるようで、
与党野党を問わず国民、特に情報機関による厳しいチェックが必要である。
朝日新聞のチェックが少し緩んだような気がする。
週刊文春はよく頑張っている。党の機関紙では、赤旗と公明新聞が、生きている。
ここが弱まると、「いつか来た道」へと流れていく可能性が・・・。
「針穴」議員でもいいから、戦争だけは避けていこう。