卒寿小論 595 花かるた色は匂へ 梅

むめ一輪一りんほどのあたゝかさ 嵐 雪
花言葉 高潔」「忠実」「忍耐」 白梅は「気品」
服部嵐雪(はっとりらんせつ)、蕉門の最古参。
冬蝶の落てゆくと羽ばたけり 竹の子や児(ちご)の歯ぐきの美しき
手折らるる人に薫るや梅の花 加賀千代女 (1703年生)
しら梅に明る夜ばかりとなりにけり 蕪 村 (1716年生)
せなみせへ作兵衛店の梅だんべへ 一 茶 (1763年生)
(兄さんみなさい、作兵衛のお店の梅だ)
日の匂ひ風の匂ひて野梅咲く 中村芳子
(資料不足で調べています)
古くから日本人に愛されてきたウメの花。江戸時代以降の花見といえばサクラですが、
奈良時代以前に「花」といえばウメのことでした。
平安時代、菅原道真が愛した花としても知られ、道真とその神格化である学問の神、
天神のシンボルとしてもウメが使用されます。
花言葉の「忠実」は、政争に敗れて大宰府へ左遷された平安時代の貴族・菅原道真(845~903)の後を追って空を飛んだとするウメの伝説(飛梅伝説は下記参照)に由来するといわれます。
白梅の「気品」の花言葉は、あでやかな紅梅に対して、
白梅の凜として上品なその花姿にちなみます。
梅が香に昔の一字あわれなり 芭 蕉
(梅の香りをかぐと「昔」の一字があわれにかんじられる。
「昔」とは「故人」を意味します。
昨年亡くなった故人を梅の香で思い出し悼んでいる。