卒寿小論 609 川柳アラカルト1 酒

我執捨てきってぽつんと酌む夜寒 日向久悦
歳を重ねてくると我執はかなり小さくなることは事実である。
しかし、捨てきるところまではなかなか難しい。捨てきったつもりでいて、
何かの拍子に我がでる。まあ仕方ないか。
我執が小さくなっていくと元気も小さくなり、
その分孤独感が大きくなっていくようである。
もう少し長生きして、「我執を捨てきって」ぽつんと一杯飲んで、
どのような感慨が襲ってくるのか体験してみたいものである。
血圧にかまっておれぬ腹の虫 山本一途
なんて句もある。腹を立てる時には腹を立てたほうが、良いのかも。