
井原西鶴の物語りを読んでいると、人間の弱点が手に取るようにわかる。
西鶴の詐欺物語りは、人間の心理を学習する教材になる。
ある日偶然に(本当は偶然を装い)、山伏風の威厳のある男が、江戸豪商の門前に立つ。
「何か心配事がおありのご様子見て進ぜよう」
偶然に現れた威厳ある山伏風の男から、主に投げ掛けられたことばで、この屋の主人は、
心を掴まれた。仏壇の前に座した男は瞑想の後、おもむろに
「娘さんご病気のことであるが、必ず良くなります」この一言で、不安の心が軽くなる。
「食に心して、ゆったりと過ごしなさい」といって、山伏風の男は、
主からの礼金も取らずにさっさとその場を去る。
数日後に、またもや偶然に(これも偶然を装った)行商人が立ち寄り、
玄関先でこの屋の主に「何か心配事がおありのようで」と、
偶然が2度重なって完全に心がとらわれていく。
優しい慈悲に満ちた態度で行商人は、「娘さんのご病気は、仏壇に供えてある鈴が禍をしています。
この鈴を取り換えれば、病は必ず良い方向へ向かいます」
主人は「不安」からの解消で、仏壇の鈴を購入する。
現代でもよく耳にする話で、
高額な壺・印鑑 、パワーストーン、開運ブレスレットなどを、不安を煽り商品を売る。
詐欺の常套手段である。旧統一教会を思い出す。
政治の世界も山伏風の男に変わって、権威の象徴として「東大」や「官僚」が登場する。
そして「公約とは、守れないから公約になる」などと国民をだます。
「私の代で、拉致問題を解消します」「消費税は0%」などと国民の一部や
国民の全体をだますようなことを言う。
詐欺の手口と政治の手口に共通点を見つけてびっくり。
「詐欺」は、面白いもっと研究をしてみよう
。
卒寿からの暇つぶしにいいもの見つけた。元気が出ますよ。

