syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

卒寿小論 405 断捨離の勧めは兼好か?(徒然草8)

 兼好法師は本当にこう考えていたのであろうか。


 わざわざ「賢き人の富めるは稀なり」と書いたことは、本当に「稀」であるならば話題にする必要もないと考えるが。


 「人はおのれをつづまやかしに、奢(おご)りを退(しりぞ)けて,財を持たず、世をむさぼらざらんぞいみじかるべき、賢き人の富めるは稀なり。」(第18段)



「人は、わが身をつましく簡素に持して、ぜいたくをしりぞけ、財宝を所有せず、俗世間の利欲をむやみにほしがらないようなのこそが、りっぱだといえよう。昔から賢人で富裕といった人は、めったにないものである。」


 鎌倉幕府最晩年の吉田兼好は、貴族社会と武家社会の空気を十分に感じて生きた鎌倉末期の文化人である。


 平安時代の社会を現実には知らないだけに、周りの人からの体験談や資料から平安の貴族社会を思いめぐらして、鎌倉の武士の生きざまと貴族たちの暮らしぶりを想像することによって、彼の考えや思いが形成されていったと推測できる。


 「昔から賢人で富裕といった人は、めったにないものである。」と、述べた兼好の本音の部分は関心のあるところである。


 鎌倉の権力者集団に気を使いながら、昔よき平安貴族のあこがれが彼なりの思想として表現されたのではないかと思っている。


 徒然草を最終段まで読み通して、兼好の思想や暮らしぶりを探ってみよう。


               別府温泉 駅前広場
             

卒寿小論 404 教育名言

1 遊ぶ感覚で学ぶ 


       橋本 武(1912年生 101歳没 灘高校国語教師)
  参考 中学3年間をかけて、中勘助の「銀の匙」を読み上げる国語授業で有名。
  授業の流れ、通読する 寄り道する 追体験する 徹底的に調べる 自分で考える


  ~遊びは自由、体のうちから湧き出た知恵と行動で学ぶことか~


2 言葉の前に心あり、言葉の後に行動あり 


  島田浩子(日本話し方センター社長)
  参考 創業者は江川ひろし 1929年生 74歳没


  ~心と行動が言葉を生かす。信頼はここから~


3 謙虚な人ほど感動する、感動するから学びが深くなる


  角谷敏夫(1947年生 松本少年刑務所内の公立中学校教官)


  ~感動があったから、この歳まで継続出来たんだなあ~


4 自らの国の古典を識(し)らずして叡智ある21世紀の国際人たり得ない 


  山下宏一(1946年生 梅島幼稚園初代園長)
  
  ~古典の面白さ、素晴らしさを実感している~


5 国家の再建は教育から、教育の再建は人から、そして人の再建は言葉から


  宮川俊彦(1954年生 60歳で急逝 国語作文教育研究所所長)


  ~こばを通しての真実な表現活動が人を作り国を作る~


  

              わが母校 中学校の全景です

卒寿小論 403 自撰英語俳句6 楠若葉

    楠若葉 / 重なりあふて / 鬱にいる  正 悟


 翻訳ソフトで


Wakaba Kusunoki / Overlapping / In depression
 


 AIで


Camphor leaves entwine,
In the depths of melancholy,
Emerging from shadows


これはクスノキの若葉の美しさにインスピレーションを得た英語の俳句です。


   クスノキの葉が絡み合って、憂鬱の奥底で、影から現れる。


 日本語では「くすのき」として知られるクスノキは、その長寿と雄大さで崇められています。
 初夏には青々とした葉が咲き誇り、それぞれが独特の美しさを誇ります。 この季節にはこの木も小さな白い花を咲かせますが、詩人は花よりも葉の詩的な魅力を好む傾向があります。
 さまざまな季節や感情のエッセンスを捉えて、もっと英語の俳句を自由に探索してください。 🌿🌸


   

               季節の花300より