卒寿小論 219 亭主の好きな赤烏帽子 (江戸)
『烏帽子は黒塗りが普通であるから、亭主の好むことは、どんなに変わったことでも、家族はこれに従わなければならない。』
亭主に従うような家族は近年あまり見かけないようになった。
いや、ほとんど見かけない。家族はおのが向き向きに自分勝手に暮らしていることの方が多い。
それが戦前、戦中と戦後の大きな生き方の違いであろう。価値観の変化が亭主の位置を変えてしまった。
それでもお役所や政界、企業や暴力団のような世界では、リーダーやボスの存在感は大きい。
部下はよくリーダーやボスのいうことを聞く。
北朝鮮ほどではないが。それで社会秩序が保たれているところもある。
権威喪失、権力なしの亭主の生き方は何をもって生きる価値観とするべきか。いま、問われている。
ダンチョネいろは歌
記憶のない人 幹部に出世 (アーどうしたどうした)
記憶があればネ 首を斬る ダンチョネ (エーなんとなんと)