syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

卒寿小論 409 分かりにくいなあ、どうなってるの?(教育34)

 日教組(全日本教職員組合) 全教(全日本教職員組合) 全教協(全国教育問題協議会) 分かりにくいなあ、


 この三つの組織の違いとその運動方針、わかります?


 現職の教員でもよく理解していない人の方が多い。まして、国民は、関心もないだろうが、わかっている人は皆無に近いのではなかろうか。


 時の権力、いわゆる与党の意向組んで、文部科学省が教育法規や教育内容のすべてを提案して日本の教育が具体的に動き始める。


 これにかかわる組織が日教組と全教と全教協である。どうかかわっているのか分かりにくいなあ。


 日本の教育界には、公立小中学校の職員で組織する大きな集団が2つある。


 その1つが、日教組である。全公立小中学校の職員の加入者人数は、約24万7000人で、加入率は24.2%。
 その2の、全教の加入者数は,約4万4000人、加入率は4.3%。


 日教組と全教の違いを少し挙げてみよう。


 日教組の支持政党は民主党、連合に対して全教は支持政党なしと言っているが、事実上は共産党、全労連。


 出発時においては、日本社会党を支持していた総評(日本労働組合総評議会)と民主党を支持していた同盟(全日本労働総同盟)であったのが、特定政党の支持に反発して、1969年11月に全民主勢力統一に動き始めた。


 その結果、総評と同盟は解散し、現在の連合(日本労働組合総連合)と全労連(全国労働組合総連合)という組織になった。
 今は、連合と全労連が日教組と全教と繋がり日本の教育に影響を与えている。
 ここで分かりにくいのが、全教協(全国教育問題協議会)の存在である。


 全教協は、一般社団法人で教職員組合ではない。教育に関心のある組織や個人が参加して、「美しい日本人の心を育てる教育」を目的に活動をしている。


 参加組織は、自由民主党、日本会議、全国連合退職校長会、全日本教職員連盟、日本教育者会議、日本教育文化研究所、日本弘道会などである。


 組織が入り乱れて、それぞれの組織の実態がつかめにくいので、これより一つ一つきめ細かくチェックしてみようと考えている。


 日教組と全教の具体的な違いを少し指摘しておこう。


 日 教 組
1 支持政党 民主党 連合
2 平和教育 安保法制反対では、全教と共闘、韓国への謝罪などを重視。
3 同和教育 推進
4 全国学力テスト 全員が行うことには反対
5 幼稚園・保育所の一元化 推進


 全 教
1 支持政党 事実上 共産党
2 平和教育 現在の憲法護持を重視、日教組よりも中国よりのスタンス
3 同和教育 否定的 すでに同和問題は存在しないという立場
4 全国学力テスト 全面的に反対
5 幼稚園・保育所の一元化 反対


 日教組と全教の違いが少しだけわかりかけたが、全教協の取り組みを引用すると現在の日本の教育をどう推し進めようとしているのかがはっきりとしてくる。
 これからの教育問題を考えるとき、文部科学省、全教協、日教組、全教の動きを正しく抑える必要がある。

   

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