syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

2023年2月のブログ記事

  • 卒寿小論 239 縁の下の舞 (上方)

    【御殿や寺院の高くて広い縁の下で舞などしても上の人には見えないから意味がないということから無駄な骨折りを指す。】  部下の一人二人がつくようになると、自分を目立たせようと必要でないことまでわざわざ企画してパホーマンスをするようになる人がいる。  学校でいうと主任クラス、会社でいうと係長、課長クラス... 続きをみる

  • 卒寿小論 238 縁は異なもの味なもの (江戸)

      『男女の縁は不思議で常識では判断できないことをいう。』  うちのばっちゃんは、男と女をくっつけるプロであった。  八十八歳で亡くなるまで数えきれないほどの仲人をした。  私が小学生のころ、学校から帰ると我が家のお座敷に知らない女の人と男の人がばっちゃんを挟んで真面目な顔をしてお茶を飲んでいるこ... 続きをみる

  • 卒寿小論 237 しはん坊の柿のさね (上方)

    【しはん坊はけちん坊のこと。けちな人間は柿の種のような物でも捨てるのを惜しがることから、極度の吝嗇家をののしっていう言葉。】  消費税は上がり、年金は下げられて、かつての中間層などと持ち上げられた人たちが貧困層の仲間に入った。これで富裕層と貧困層の二極になってしまった。  貧困層の仲間入りをしたの... 続きをみる

  • 卒寿小論 236 知らぬが仏 (江戸)

    『知ればこそいろいろ妄念がおこるが、知らねば心も穏やかで仏のようにわだかまりがない。知ればこそ腹も立つが知らないので平気でいられる。 転じて、当人だけが知らずにのんきに構えているのを嘲っていう語。』  大学入試も会社の就職も当人の知らないところで親が確りと動いている場合がある。  そのことを知って... 続きをみる

  • 卒寿小論 235 身は身で通る裸ん坊 (上方)

    【貧富賢愚の違いはあっても、人はそれぞれ身のほどに応じてそれなりの生活をしていけるものである。また、人は結局、自分本位にしか暮らさないものである。】  母がよく言っていた。人はその人が貯めただけのものをきれいさっぱりと使い果たして人生を終わるものだと。  貧乏人は金持ちの気持ちは分からないし、また... 続きをみる

  • 卒寿小論 234 身から出た錆 (江戸)

        『刀の錆が刀身から生ずることから、自分自身が原因となってした災い。』  どうしようもない親を持った子供は本当にどうしようもない。どうしようもない子供を持った親は難儀なことではあるが諦めがつく。  自分が育てた子どもであり、その子が育てた孫であれば自分自身の生き方や子育てに問題があったと思え... 続きをみる

  • 卒寿小論 233 盲の垣のぞき(上方)

       【やっても無駄なことのたとえ。】  藤本義一氏は、このカルタについて次のような解釈をしている。 『盲人が垣の中を窺がうというのは、なんとも陰気な印象だが、実際はそういったものではないらしい。  室町時代に公卿(公職)からリタイヤした男が、現代でいえば公務員を定年退職した身でありながら、宮中の... 続きをみる

  • 卒寿小論 232 目の上のたん瘤 (江戸)

    『自分より位置や実力などが上で、何かにつけて邪魔になるもの。』  目の上のたんこぶとなる場合と憧れや尊敬になる場合とがある。  実力のある厳しい先輩に多く出逢ったが、目の上のたんこぶと思ったことは一度もなかった。  いつもすごい先輩だと驚きと尊敬の念で相手に接した。先輩から引き上げられてここまでや... 続きをみる

  • 卒寿小論 231 幽霊の浜風 (上方)

    【幽霊が海岸の浜風にあおられるようすから、元気のないようす。迫力のないさまのたと え。】  一つ下の後輩の隣人が、大学一年生になった時、我が家の前を「幽霊の浜風」にぴったりの風情で歩いていた。  魂が抜けってしまった感じで、風に乗っていまにも空に昇っていくのではないか。そんな感じである。純粋で生真... 続きをみる

  • 卒寿小論 230 油断大敵 (江戸)

    『油断は災害や失敗の原因であることが多いので人生の大きな敵である。』  「慣れ」と「思い込み」が、事故のもとである。特に高齢者になるほど「慣れ」と「思い込み」が車の運転や日常の生活で問題を起こしていることが多い。  私的な「慣れ」は、私的な問題で終わることが多いが、公的な慣れは組織全体の問題へと発... 続きをみる

  • 卒寿小論 229 義理と褌かかねばならぬ(上方)

    【男子が褌を常につけているように、義理は寸暇も欠いてはならないということ。】  褌を使用する男性が皆無になって、それと同じように「義理」も世間から姿を消していこうとしている。 「義理」というのは人間関係の中で下位に属する者の取らなければならない行動のようなもので、封建時代では最高の価値観であったの... 続きをみる

  • 卒寿小論 228 聞いて極楽見て地獄 (江戸)

    『聞いては極楽のように思われるものも、実際を見れば地獄のようだという意。聞くと見る  とは大違いがあって実際は想像よりひどく劣っている。』  昔懐かしい柳亭痴楽の落語「綴り方狂室」だったと思うが。 「・・・鶴田浩二や錦之介、あれよりぐんといい男、てなてなことを夢に見て、・・・聞くとみるとは大違い・... 続きをみる

  • 卒寿小論 227 猿も木から落ちる (上方)

    【その道にすぐれている人でも、時には失敗することがあるということのたとえ。】  親戚の元国会議員が「サルは木から落ちてもサルだが、政治家は落選したらただの人」とよく言っていた。  政治家はただの人ではないという意識が強く、政治家になったとたんに人であって人でなくなる。ただの人ではないということは、... 続きをみる

  • 卒寿小論 226 三遍まわって煙草にせう (江戸)

    『夜回りを三度してから休憩するの意。休むことは後回しにして、仕事に手落ちがないように十分気をつけよう。』  コンピュータ任せの安全管理が普及して、人の目や、手で確認をする安全確認がおろそかになった。  事故が発生して初めて人の目や手が入る。事故が起こって人の手や目がすぐに入ればいい方である。  コ... 続きをみる

  • 卒寿小論 225 あきないは牛の涎 (上方)

    【商売は、牛のよだれが細く長く垂れるように、気長く努力せよということ。】  食品の偽装問題が世間で話題になった時「おできと商いは大きくなるとつぶれる」と言ったのを耳にした。  うまいことを言うもんだ。確かに、できものがだんだんと大きくなり、ブヨブヨになって痛みとともに瞬間、つぶれて膿が出てやがて回... 続きをみる

  • 卒寿小論 224 頭かくして尻かくさず (江戸)

    『一部の悪事や欠点は隠しているが、他の大部分があらわれているのを知らないさまを嘲っていう。』  姪の子どもが一歳半を過ぎたころ、かくれんぼで自分の目を小さな手で覆って隠れているつもりになっている姿は何とも可愛いものである。  世にいうブラック企業はいろんなことを隠していると会社側は思っているが、悪... 続きをみる

  • 卒寿小論 223 日本会議の活動家の略歴を少しだけ(教育 7)

               きょういくの姿7 日本会議の活動家の略歴を少しだけ  事務総長として組織実務を取り仕切る椛島有三氏。政策委員として理論構築などを担う百地章(日本大学教授)、伊藤哲夫(政治評論家)、高橋史朗(明星大学特別教授)の各氏。伊藤氏は安倍首相のブレーンに数えられ、現在は首相補佐官に就く... 続きをみる

  • 卒寿小論 222 日本会議の会長さんは (教育 6)

              きょういくの姿6 日本会議の会長さんは  初代会長はワコール会長だった塚本幸一氏。2代目会長は石川島播磨重工業会長だった稲葉興作氏。3代目会長は元最高裁長官の三好達氏。現会長は杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏。   参考資料  組織運営の中枢を担うのは新興宗教団体・生長の家に出自... 続きをみる

  • 卒寿小論 221  ポロリとこぼれる命

             漫 文 12 ポロリとこぼれる命    ポロリとこぼれる命の夜寒かな       思わぬ時に思いもかけない人がこぼれていく   寒行やメガネの似合う若い僧       あれは秀才ですよ。家の跡を継ぐのかなあ   除夜の鐘終わりよければまあいいか       初めもまあまあだったが... 続きをみる

  • 卒寿小論 220 寺から里へ (上方)

    【檀家から寺へ物を贈るのがあたりまえなのに、寺から檀家に物を贈ることから、物事が逆転であることのたとえ。本末転倒。(里は寺に対する檀家の意)】  以前は、銀行にお金を預けておくと利息というものが付いた。聞くところによると現在は銀行にお金を預けておくと預け賃を取られということである。銀行の役割が大き... 続きをみる

  • 卒寿小論 219 亭主の好きな赤烏帽子 (江戸)

    『烏帽子は黒塗りが普通であるから、亭主の好むことは、どんなに変わったことでも、家族はこれに従わなければならない。』  亭主に従うような家族は近年あまり見かけないようになった。 いや、ほとんど見かけない。家族はおのが向き向きに自分勝手に暮らしていることの方が多い。  それが戦前、戦中と戦後の大きな生... 続きをみる

  • 卒寿小論 218 日本会議の人びと (教育 5)

             きょういくの姿5 日本会議の人びと   日本会議の人びとをより丁寧に正しく理解して日本の国づくりの方向を学習していきます。 参考資料 日本会議役員名簿 令和4年7月1日現在・50音順(日本会議ホームページより) [名誉会長] 三好 達 元最高裁判所長官 [顧 問]  久邇朝尊  ... 続きをみる

  • 卒寿小論 217  輪読の勧め (子育て14)

                                              作戦タイム 14 輪読の勧め  読書好きの子どもを育てるには、家族ぐるみで本を読む環境をつくることです。 子どもだけを本好きにするすることもできますが、親の努力が大変なことになります。 親も子も読書を好む環境を整え... 続きをみる

  • 卒寿小論 216 縁と月日 (上方)

    【良縁と好機は、それが自然に来るのを待つべきであせってもだめである。】  今、振り返ってみると人生の節目となるようなチャンスに何度か巡り合っているのにその時は気づかずに過ごしている。  その時の自分のレベルと心の在り方によってそれが良縁や好機であることとは全く分からずに歳を重ねてあれが好機だったの... 続きをみる

  • 卒寿小論 215 えてに帆をあげる (江戸)

       『よい時機を得て、得意になって事を行う。』  長い人生のうちには何度かチャンスがめぐってくる。  ただ、それがチャンスであることを受け止める力がなくチャンスを逃してしまう。  チャンスがいつやってきてもよいように日ごろから自分の能力を鍛え高めて準備をしておかなければなるまい。  仕事だけでは... 続きをみる

  • 卒寿小論 214 日本会議の目指す国づくり (教育 4)

            きょういくの姿4 日本会議の目指す国づくり   日本会議の目指す国づくりについての提言や活動を謙虚に学習してこれからの日本国家の在り方についての方向を考えてみたい。  引用が長くなりますが、要点を抜粋してこれからの話題にしていきます。(日本会議のホームページより)  (1) 美しい... 続きをみる

  • 卒寿小論 213 読書感想文も自己紹介の一部(子育て13)

            作戦タイム 13 読書感想文も自己紹介の一部  作文の出発が自己紹介であるならば、読書感想文も自己紹介の一部と考えてまとめていくとよいですね。  と、考えると「読書感想文」の前に「本の紹介」ができることが大切です。  自己紹介を思い出して、自分の名前を始めに書いたように「本の題名」... 続きをみる

  • 卒寿小論 212 もたれかゝれる人の右流左死 (前句)

    元禄 前句付け「12」 (前句)もたれかゝれる人の右流左死(うるさし) 忍ぶ夜に女違ひのつくも髪(がみ) もたれかゝれる人の右流左死(うるさし)  参考 つくも髪=白髪 右流左死(うるさし)=もとは、人望のある人の意  ドジな後輩が忍んでいく部屋を間違えてとんでもない人違いの人のところへ入り込んで... 続きをみる

  • 卒寿小論 211 これに懲りよ道斎坊(上方)

    【これに懲りて二度と繰り返すなの意。道斎坊は語調を整えるために添えた語。】  これに懲りて、不正や汚職が減るかというとそんなものでもない。新たな方法で手を変え品を変えて繰り返されるのが現実である。  かえってたちが悪くなる場合もある。条例や規約を変えて、正々堂々とやれるように、不正や汚職が見えにく... 続きをみる

  • 卒寿小論 210 子は三界の首枷 (江戸)

    『親は子を思う心のために自分の意志を曲げ、一生の間とかく自由を束縛されること。』  子どもがいるから何事にも少しばかり控えめにし、遠慮して謙虚に行動する。  子どもがいるから品格というものを考えて人格を磨こうと努力する  中には子どもがいても自分中心の身勝手なわがまま一杯の生活をしている親もいるが... 続きをみる