syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

2023年1月のブログ記事

  • 卒寿小論 209 自己紹介が作文の基本 (子育て12)

              作戦タイム 12 自己紹介が作文の基本   小学校3年生の男の子を持つお母さんから、「読書感想文が書けないのですがどうしたらいいのでしょうか。」と相談があった。  私は読書感想文に取り組む前に「自己紹介文」を書くことを勧めました。  基本的には、読書感想文は小学校高学年からの指... 続きをみる

  • 卒寿小論 208 教育を動かす日本会議 (教育 3)

            きょういくの姿3 教育を動かす日本会議  今、日本の教育に大きな影響を与えているのは「日本会議」です。  元安倍総理をはじめ現岸田総理や多くの政治家が日本会議国会議員懇談会の一員となり、学者、評論家や作家の面々と日本会議の運動にかかわっています。  日本会議は現在の日本国憲法のもと... 続きをみる

  • 卒寿小論 207 いいじゃありませんか東大は

    漫 文 11 いいじゃありませんか東大は  いいじゃありませんか 東大は 末は博士か 大臣か わが世の春を 謳歌して 官僚次官を 目指します 官僚次官に 出世して 忖度政治に 精を出し なりふり構わず 太鼓持ち やがて散ります 終わります 知恵と美貌に 恵まれて 官僚次官を 尻に敷き 弁天様でも ... 続きをみる

  • 卒寿小論 206 痛まぬほどにつめつめをする (前句)

     元禄 前句付け「11」 (前句)痛まぬほどにつめつめをする 乳(ち)をかめど子の歯の生(はゆ)る嬉しさよ 痛まぬほどにつめつめをする  何の解説もいらない現代にもそのまま通じる江戸川柳の一句である。   萬緑(ばんりょく)の中や吾子(あこ)の歯生え初(そ)むる  中村草田男  この一句を思い出す... 続きをみる

  • 卒寿小論 205 武士は喰はねど高楊枝 (上方)

    【武士は対面を重んずるので、たとえ空腹でもゆうゆうと楊枝を使って空腹の意を見せない。】  公務員の生き方が社会の在り方に大きな影響を与えている。  政治家、官僚、国や地方の一般公務員の生き方を見ていると国のレベルが分かる。  O県教育委員会の汚職事件は、公務員の乱れとその県の県民レベルを如実に表出... 続きをみる

  • 卒寿小論 204 文はやりたし書く手は持たぬ (江戸)

    『恋文を書きたいが、字が書けないのでできない、また、恥ずかしくて代筆を頼むこともできない。』  字が下手な私は恋文なるものを一度も書いたことがない。  幸いに電話の普及した時代で音声による意思疎通ができた。  声や話術には、そこそこに自信があった。学生時代に民放の放送劇団に籍を置き声優を目指して毎... 続きをみる

  • 卒寿小論 203 きょういくの姿が見えない(教育 2)

                                  きょういくの姿 2 きょういくの姿が見えない  東京大学法学部を出て大臣になってもあのレベルの人物が育つ日本の高等教育のすがたが見えない。  日本の高等教育はどうなっているのか。これは教育の問題だけではない。教育をどのように国家体制の中に... 続きをみる

  • 卒寿小論 202 とゞして居たる草むらの中 (前句)

     元禄 前句付け「10」 (前句)とゞして居たる草むらの中 愛(あい)すかと母泣く顔に咲(え)む棄子(すてご) とゞして居たる草むらの中 参考 愛す=あやすに同じ。  棄子と同義に「みかん籠」が用いられた。江戸時代捨て子は「みかん籠」に入れて捨てるのが通例。 とゞ=すわる。座す。  母のなく顔を見... 続きをみる

  • 卒寿小論 201 下駄に味噌焼き (上方)

    【板につけて焼いた味噌の形が下駄に似ているのでいう。外形が少し似て、実質が非常に異なったものにたとえる。】  いつの世も偽装商品が出回るのは常である。偽装にもいろいろある。産地の偽装、中身の偽装と。  そういう中で、「カニとちがいまっせ」という表示で、カニかまという商品が売れている。研究に研究を重... 続きをみる

  • 卒寿小論 200 芸は身を助ける  (江戸)

    『一つの技芸にすぐれていると、困窮したときにそれが生計の助けになる。』  昭和三〇年代の初めに全盛を極めた柳亭痴楽の「綴り方狂室」を下敷きに三分程度の自己紹介をノミュニケーションの席で披露したものである。  その度に新しい人脈が広がり仕事が順調に進んだ。中でも印象に残るのは当時の市長の息子と縁がで... 続きをみる

  • 卒寿小論 199 いいじゃありませんかお大臣

    漫 文 10 いいじゃありませんかお大臣   手も足となり起き上がる夏の朝  (俳句始の句)  茎立ちて蒼茫の地に種落とす   (俳句中断の句)  老衰の 足音ミーと 日向ぼこ  (再開できるかなあ)  令和5年になって20数年ぶりに俳句を一句ひねった。。俳句がどうしても詠めなかった。これをきっか... 続きをみる

  • 卒寿小論 198 教育の目的の重点をどこに置くか(教育 1)

    きょういくの姿 1 教育の目的の重点をどこに置くか  教育の目的をどこに置くかで教育の方向が変わって来る。  個人の個性の伸長や人格の完成に置くのか、国家に役立つ人を育てるのに重点を置くのか。  戦前は国家に役立つ人を育てる教育が全てであった。敗戦後は個人の個性や人格の完成に教育の重点が置かれた。... 続きをみる

  • 卒寿小論 197 雨だれ落(おつ)る窓の淋(さび)しさ (前句)

      元禄 前句付け「9」 雨だれ落(おつ)る窓の淋(さび)しさ 地女(ぢおんな)と遊女の文(ふみ)の部分(ぶわけ)せん 雨だれ落(おつ)る窓の淋(さび)しさ 参考 地女(ぢおんな)=遊女に対して素人女をいう。土地の女と流れの女の意。部分け=部を立てて分類すること。例 遊女の部、素人女の部とか。  ... 続きをみる

  • 卒寿小論 196 播かぬ種は生えぬ (上方)

    【原因を作らないで結果は生じない。何もしないでは、よい結果は得られない。】  何か問題が起こってから慌てふためいてその対策を練るのが日本の国民性のようになっている。その対策も後手ごての何の効果も期待できない対策が目につく。  以前、子どもの間で危険な遊具が流行したことがある。特に、空気銃や吹き矢の... 続きをみる

  • 卒寿小論 195 負けるが勝ち (江戸)

    『一時は勝ちを譲って、しいて争わないことが、結局は勝利をもたらすことになる。』  言ってわかる人は何も言わなくても相手の気持ちを正しく受け止めることができる。  そういう言って聞かせてわかる人は少なくなってきた。そんな人と論争をしても不毛の何の成果もみだせない時間つぶしになってしまうのが落ちである... 続きをみる

  • 卒寿小論 194 ちちくりまわす

     大分県では、昭和30年代、学校を出ての最初の赴任地はへき地の学校と決まっていた。 私は県南の学校へ友は県西部の学校へとそれぞれ赴任した。佐伯駅からバスにゆられて数時間峠をいくつか上り下りしてへき地指定の小学校へたどり着いた。 学校に出向く前に腹ごしらえに食堂に入った。昼間から4・5人の日焼けした... 続きをみる

  • 卒寿小論193 君に逢ふ夜は鐘も湯になれ(前句)

       元禄文化 前句付け「8」 (前句)君に逢ふ夜は鐘も湯になれ    我息を殺さずいつか寝足(ねた)る程 君に逢ふ夜は鐘も湯になれ 参考 息を殺さず=息づかいもはばからず。寝足る=十分に共寝ができる。鐘も湯になれ=鐘よ鳴らないで溶けてしまえ。 夜明けのコヒーを一緒にのめる時代は幸せな時である。 ... 続きをみる

  • 卒寿小論192 負うた子に教えられて浅瀬を渡る(上方)

    【背に負った子どもに浅瀬を教えられる意で、老練家もときには未熟な者の教えを受けることがあるたとえ。】  二歳を少し過ぎた姪の娘の感性が素晴らしい。  少しでも味の違う物を差し出すと静かにつき返してくる。姪の娘に味見をしてもらえば間違いなしである。  大人は時に安物買いをやってしまう。  本当にうま... 続きをみる

  • 卒寿小論 191 鬼に金棒 (江戸)

    『鬼にかなぼうを持たせると、強い上にいっそう強くなって手出しができないこと。』  政治家に金を持たせると手が付けられなくなる。  遠い親戚、選挙が近づくと急に親戚付き合いが始まる。彼が県議会議員から国会議員へと変化していく様子を目の当たりに見ることができた。  政治家の実績を重ねていくにつれて、金... 続きをみる

  • 卒寿小論190  はまっちょるなあ

       漫 文 8 はまっちょるなあ   同じ県内でも県北と県南ではまるで分らない方言がある。  入学して最初の講義の日、大講義室に早めに行って、徒然草を読んでいたら、背後から「はまっちょるな。」と今年一緒に入学した県北の男が声をかけて来た。  何がはまっているのかとあたりをキョロキョロしていると県... 続きをみる

  • 卒寿小論 189 まはりてつらし予(わ)が三重の帯 (前句)

       元禄 前句付け「7」 (前句)まはりてつらし予(わ)が三重の帯 吹懸(ふきかくる)かゞみに弱る息の勢(せい) まはりてつらし予(わ)が三重の帯  参考 三重の帯=恋やつれの為に三度も回ると強調している。  許されぬ恋。やつれてやせ細った娘。親の心配は大変だな。母親も一緒になってやつれてしまう... 続きをみる

  • 卒寿小論 188 のみといはば槌(上方)

    【「のみをくれといえば、それを使うのに必要な槌も同時に用意するということ」万事にすべて気が利くこと。】  万事にすべてのことに気が利くということは若くて下働きの時にはよいが、役職がついてある程度の歳になってくると、相手が用心深くなって人間関係がうまくいかなくなることがある。  気が利かぬボーっとし... 続きをみる

  • 卒寿小論 187 のど元すぐれば熱さ忘るる (江戸)

      『苦しい経験も過ぎ去ればけろりと忘れること。』  人は健康に生きていけるようにできている。少々な苦しい経験をしても時とともに忘れて元気に生きていくようである。  なかには、昔のことをいつまでも忘れずに事あるごとに話題にして、旦那を苦しめる。  忘れてはいけない体験と忘れた方がよい体験がある。 ... 続きをみる

  • 卒寿小論 186 お婆ちゃんのところへ

              漫文 7 お婆ちゃんのところへ   近ごろ目が悪くなりまして、テレビからラジオの利用の方が多くなりました。  もうずいぶんとテレビを見ていません。以前連休で里帰りする家族の風景がよく映し出されていました。  今はどうなんですかねえ。今は昔の話ですかな。  連休が続きますと長く休... 続きをみる

  • 卒寿小論 185 頭をよくするということは <子育て11>

                  一つのことに集中して取り組めるようにすることです。  体質や生活環境も含めて、不安や恐怖心が芽生えるような場合は学習や生活に集中できず悩み多い生活に陥っていきます。  親の役割は、アレルギーや低血圧、その他身体的な特徴を早く把握して対処できるようにする。専門家との連携が... 続きをみる

  • 卒寿小論 184 恋のひとつは分別の外 <前句>

         元禄 前句付け「6」 (前句)恋のひとつは分別の外      髪切れど鏡に切らぬ顔の艶 恋のひとつは分別の外  参考 髪を切る=尼の髪型。垂れ尼ともいう。肩のあたりに髪を切り揃える。 分別の外=恋は闇。恋は盲目。恋は思案の外。と同じ。   若すぎる。美しすぎる。未亡人。  夫がなくなると... 続きをみる

  • 卒寿小論 183 鰯のかしらも信心から (上方)

        【鰯の頭のようなつまらないものも、信仰すると尊いものに思われる。】  「ああ、これは何だ、どうしたということだ。今までにこんな苦しみをしたことはなかった。ああ、神様、仏様、うんこの神様、この私の体の中に詰まったうんこを外に出してください」  安男が苦し紛れに呟いたところが、どうしたというの... 続きをみる

  • 卒寿小論 182 芋の煮えたのご存知ないか (江戸)

      『物事にうかつなものをあざけっていう言葉。』  親戚の健さんの家の上二人が大学生になって外に出たので、部屋が二つ空いた。  そこで健さんが部屋を空けたままにしておくのも勿体ないので学生向けの下宿屋を始める  ことにした。  「健さん、あんたとこには一人娘が居たな、学生相手の下宿屋をして大丈夫か... 続きをみる