syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

2022年11月のブログ記事

  • 卒寿小論 153 爪に火をともす(上方)

             【ろうそくの代わりに爪に火をとぼすほどけちである。】  敗戦後の日本は社会全体が貧しかった。大人たちはみんな厳しい生活を強いられて「けち」に徹して子を育て教育に力を入れた。  そのことを知っていて、大人になった親たちは厳しさに耐えることも「けち」に生きることも特別なこととは思はな... 続きをみる

  • 卒寿小論 152 月夜に釜をぬく(江戸)

    『月夜に釜を盗まれる意味。油断をしていてそれに乗じられるたとえ。』  油断をしていたわけでも、関心がなかったわけでもなかったのに、執拗な攻撃で日本教職員組合を初め多くの労働組合が潰されて現在に至った。  今やブラック企業が日本の社会を牛耳っている。  あれから半世紀過ぎて執拗な攻撃の意味するところ... 続きをみる

  • 卒寿小論 151 黒い所まで見ようなら久米仙人 <江戸川柳>

                       石 竹 季節の花300 https:www.hana300.com/         花言葉は「女性の美」「思慕」「粋な愛」「あなたが嫌いです」        「才能」「無邪気」「大胆」「貞節」「快活」「中年の恋」「粋な愛」        「至急」「お見舞」な... 続きをみる

  • 卒寿小論 150 親の役割を学ぶ  <子育て 4>

      子育て作戦タイム 4 親の第1の役割は  お互い欠点だらけの人間です。認め合うことが生活の始まりです。  親は(教師も)子どもの長所(良い点)も短所(悪い点)もすべて受け入れることから子育てが始まります。  良い点は誰も簡単に自然に受け入れるのですが、悪い点や短所は特に親は、受け入れにくいとこ... 続きをみる

  • 卒寿小論 149 メモ魔になろう <子育て 3>

      子育て作戦タイム 3 親の役割を学ぶ  子どもが主役になって行動を進めていくが、主役を動かすのは母親であり、父親であり、教師である。  中でも母親の役割は重要である。スポーツに例えるならば、監督であり、コーチであり、応援団長である。  一番困る監督は、その時の気分で言うことが変わる監督である。... 続きをみる

  • 卒寿小論 148 袖ふりあふも他生の縁(上方)

    【道行く知らぬ人と袖の触れ合うのも宿縁である。すなわち、ちょっとしたできごともすべて宿縁の因縁によるものであるということ。】  自分がこの時代に、この場所に、この両親のもとに生まれて、この学校に通い、この仕事について、この人と家庭を持ち、この娘をもうけ、孫が二人でき、大勢の親戚や知人に囲まれて生活... 続きをみる

  • 卒寿小論 147 総領の甚六(じんろく)(甚六は順録のなまり) <江戸>

    『総領息子は愚鈍でも順序として父の世禄を襲(つ)ぐことから、総領は他の兄弟にくらべて、愚鈍・温順なこと。』  総領は甚六に限る。愚鈍で温順だから家族,親戚、知人、友人が心を許して付き合うことができる。  頭が切れて、性格が厳しいやり手の総領は、兄弟姉妹にとって大変な重い存在になる。  初めに生まれ... 続きをみる

  • 卒寿小論 146 裏からひとりで来なんしと <江戸川柳>

                                                                               桃の花 季節の花300 https:www.hana300.com/                                花言葉は、「私は... 続きをみる

  • 卒寿小論 145 集中力は計算問題で <子育て 2>

     子育て作戦タイム 2 集中力は計算問題で  教科書の中から、すでに学習した問題を「5問」選んで計算する。  子どもが主役。お母さんは脇役で。  問題作りから子どもを主役にする。自分で問題をつくる面白さを身につけさせる。  計算練習ノート、時計(ストッポチ)、教科書などすぐ利用できるように身近に置... 続きをみる

  • 卒寿小論 144 ひざまくらあながち寝入る <江戸川柳>

                         ヒヤシンス 季節の花300 https:www.hana300.com/        花言葉は、「スポーツ」「ゲーム」「遊び」「悲しみを超えた愛」        紫の花は「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」赤いはなは「嫉妬」        ピンクのヒヤ... 続きをみる

  • 卒寿小論 143 れん木で腹を切る(上方)

    【連木はすりこぎのこと、試みても成し遂げられないこと。】  素人が考えても到底成し遂げられないようなことを堂同と言って国民をだましていく手口は政治家だけのものではない。 そのよい例が、福島第一建屋の汚線染水遮断の「氷の壁」である。ドライアイスの効果なく氷の壁断念を検討。  南極大陸の氷が溶けて海面... 続きをみる

  • 卒寿小論 142 良薬は口に苦し (江戸)

    『病気によく効く薬は口に苦くて飲みにくいように身のためになる。忠言は聞いていて愉快なものではない。』  苦い薬は昔の話。今は、匂いも味もない抵抗のほとんどないよく効く薬が出回っている。  小児用の薬には、甘い薬もあり、こどもがクスリクスリと要求することさえある。いいことなのか困ったことなのかわから... 続きをみる

  • 卒寿小論 141 美男美女 蜆と紅に <江戸川柳>

                       春 蘭 季節の花300 https:www.hana300.com/         別名「じじばば」。花姿をこまかく見ていると上の方に、おばあさんが         頭にかぶる”ほっかむり”、下の方に、おじいさんの ”白いひげ”があるこ         とか... 続きをみる

  • 卒寿小論 140 立て板に水(上方)

    〖弁舌が流れるようにさわやかでよどみのないこと。〗  弁舌さわやかな政治家や官僚は詐欺師を連想してダメだな。  仕事柄と時と場で弁舌さやわかに行くか。とつとつとしゃべるか。どちらにしても本音をごまかしてのおしゃべりは直ぐに伝わってくるものである。  立て板に水のおしゃべりで気持ちの良いのが寅さんの... 続きをみる

  • 卒寿小論 139 旅は道づれ世は情け(江戸)

    『旅は道連れのあるのが心頼もしく、世の中は互いの情け心で楽しく暮らせる。』 「ラブイズオーバー悲しいけれど終わりにしよう。きりがないから」 と、懐かしい歌が流れている。  知人の中に自分一人で大きくなり、自分一人で生きているような言動をする男がいる。  旅の道連れの楽しさも、人の情けも受け止めるこ... 続きをみる

  • 卒寿小論 138 さわらば落ちん風情にて <江戸川柳>

                       ミモザの花 季節の花300 https:www.hana300.com/          ミモザアカシアの花言葉は、「秘密の恋」「友情」 1 見 合(みあい)   後生願ひのふりをして見合ふ也 後生願ひ=来世の安楽を願い仏を信心すること。 11月末の本願寺の... 続きをみる

  • 卒寿小論 137 「3あ」の心 <子育て 1>

          子育て作戦タイム 1 「3あ」の心で             1 「あせるな」             2 「あてにするな」             3 「あきらめるな」  あせると相手の本当の姿が見えなくなる。  あてにすると当てが外れたときに腹が立つ。  あきらめると意欲がなくなる... 続きをみる

  • 卒寿小論 136 夜目遠目傘のうち(上方)

    〖夜見たのと、遠目で見たのと、傘をさしているのとは、実際よりも女を美しく見せる。〗  母方の祖母は仲人の天才であった。  成功率は9割を超えて、生涯のうちに数えきれないほどの男と女を結びつけた。50組ははるかに超えていた。  祖母は見合いをさせる女性がそれなりの美形であれば昼食をはさんで見合いをセ... 続きをみる

  • 卒寿小論 135 葭(よし)のずゐから天井のぞく(江戸)

    『葦の茎の管を通して天井を見て、天井全体を見たと思い込む意から、自分の狭い見識に基づいて勝手な判断をすること。見識の狭いたとえ。』  「おれって専門バカのところがあるからなあ」と、大した専門家でもないのに自分から名乗る本当のバカがいる。  こういう男ほど自己中心の生き方をしている。自己中心の生き方... 続きをみる

  • 卒寿小論 134 目と目それから手と手<江戸川柳>

                        メロン 季節の花300 https:www.hana300.com/ 1 目   先ず目と目それから手と手口と口  このコミュニケーションが抜け落ちた現代は男女関係がうまくいかない。スマホでいくらやり取りしても、体温が伝わらない。  気があれば目も口ほどに物... 続きをみる

  • 卒寿小論 133 蛙のつらに水(上方)

    〖蛙の面に水を注いでも平然としていることから、どのような仕向けや責めにあっても少しも感じないこと。〗  「ああいえばこういう男」と「ああいえばこういう女」が一時有名になったことがある。  どんな質問に対しても自分なりの応答ができる。ちょっとした政治家など足元にも及ばない。そんな男にも弱点がある。「... 続きをみる

  • 卒寿小論 132 かったいの瘡怨み(江戸)

    『現代では、差別用語で死語となった言葉である。醜い者の中でも、少しでもよいものをうらやむことのたとえ。どうにもならぬ愚痴をこぼすたとえ。』  使われることはない。  病気になったときや事故にあった時など「不幸中の幸い」といって自分自身に言い聞かせることがある。  また、川柳「役人の子はにぎにぎが上... 続きをみる

  • 卒寿小論 131 星がふりますと雨戸を<江戸川柳>

                            百合 季節の花300 https:www.hana300.com/                花言葉 「純粋」「無垢」「威厳」 1 夕涼(ゆうすずみ)   かんざしで星の名をきく夕涼  夕方になっても暑さがのこる夏の夜。門口に縁台をだして夕涼み。... 続きをみる

  • 卒寿小論 130 笑う門には福きたる(上方)

    〖和気あいあいとしてにこにこしている人の家には、自然と幸運がやって来るということ。〗  近年、笑いの効果が科学の目を通して、証明されて世間の話題になっている。笑う前と笑った後の血液検査の結果、笑った後、ガンに対する抵抗力を高める細胞が増え、免疫異常も改善されるという。  無理に笑わなくても笑顔を続... 続きをみる

  • 卒寿小論 129 割鍋にとぢ蓋(江戸)

    『似かよった者どうしが結婚すること、自分に相応する配偶者を選ぶのがよいこと。』  大概の夫婦は割れ鍋に綴蓋である。欠点だらけの人間の寄り集まりでこの社会は成り立っているのだから当然の帰結である。  不完全な男と不完全な女が結婚して、お互いの不完全な部分を補い合って生活しているのが現実である。  身... 続きをみる

  • 卒寿小論 128 生娘は膝っこぞうに <江戸川柳>

                         金盞花 季節の花300 https:www.hana300.com/           花言葉は、「別れの悲しみ」「悲嘆」「寂しさ」「失望」 1 生息子(きむすこ)   生息子は連れに目ききをして貰ひ  生娘というのは聞いたことがあるが生息子という言葉は... 続きをみる