syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

2022年8月のブログ記事

  • 卒寿小論 69  居酒屋のねんごろぶりは <江戸川柳>

                      合歓の花 季節の花 https:www.hana300.com/               花言葉  歓喜、胸のときめき 1 念仏講   とるもうしとらぬも損な念仏講  念仏講=真宗の信徒の定期集会。掛け金をして講中の死者に弔慰金を贈る。  死んで弔慰金をもら... 続きをみる

  • 卒寿小論 68 神様、仏様、安男様  <掌編18>

                       安男は無神論者であった。  今年3月に満60歳の定年退職をして、悠々自適の年金生活に入った。三歳年下の妻、哲子もいたって健康で、長男夫婦に二人の孫、娘夫婦に一人の孫、計三人の孫に恵まれて順風満帆の生活を送っていた。  安男は根っからの無神論者で神も仏もその存在... 続きをみる

  • 卒寿小論 67  さてと どう生きるか <メモ>

                          紫陽花 季節の花300より                 花言葉は「移り気」「冷淡」「辛抱強さ」                     「冷酷」「無情」「高慢」   芋粥とキャラブキで一日が始まる        夜はしっかりと豊後牛を喰う。   黄揚... 続きをみる

  • 卒寿小論 66 イケメンは金と力を  <メモ>

                          彼岸花 季節の花300より        花言葉 「悲しき思い出」「あきらめ」「独立」「情熱」   どこもここも空き家となり夏終わる      まさにゆく河の流れです。寂しい散歩道。   殺虫剤まいて彼岸の墓参り      蚊に弱いものですから。御免。 ... 続きをみる

  • 卒寿小論 65 やぼにしてゐる事だよと <江戸川柳>

                                                             椿 季節の花 https:www.hana300.com/                                      花言葉は、「控えめな優しさ」「誇り」 1 通   ... 続きをみる

  • 卒寿小論 64 異常乾燥注意報  <掌編17>

                                        コスモス 季節の花300より                  花言葉 「乙女の真心」「調和」「謙虚」  昨年の秋だった。油ぎった夏からからりとした秋風が吹く頃に毎年開催されるアジア心理学研究会に参加した。  九州在住の心理学... 続きをみる

  • 卒寿小論 63 心が自由になった  <メモ>

                     すすき 季節の花300より            花言葉は「活力」「心が通じる」     どんと打ち上げて一瞬輝いて果てる        一瞬の輝きのために、毎日を頑張っている。     勲章に縁のない二人で秋をドライブ        割れ鍋に綴じ蓋でいこう。  ... 続きをみる

  • 卒寿小論 62 流浪の旅だよ人生は  <凡太>

    孫娘が拾ってきた猫   子猫ながら三歩逃げて振り返り     野良猫と平和共存思う朝   人権教育を叫び選別の上手い人     あの先輩も旅立ってしまった。   一浪も二浪もなし流浪の民       流浪の旅だよ人生は。   我に似た娘十九に胃が痛み       責任感じるよ。重いなあ。   告げ... 続きをみる

  • 卒寿小論 61 袖の下たびかさなりて <江戸川柳>

                       そら豆の花 季節の花 https:www.hana300.com/ 1 添 乳(そえち)   添乳してついせんたくが夢になり     電気洗濯機のない時代の主婦の生活の様子が想像できる。昭和の20年代の主婦は大変であった。炊事、洗濯、掃除に子育てと夕時には1日... 続きをみる

  • 卒寿小論 60  女房に恋するの  <掌編16>

     サラーリーマンにとって土曜日の夜なんざあ、まさに天国ですなあ。近頃は週休二日の所が多くなって、金曜日がキンキンキラキラ金曜日と言って、土曜日から金曜日に天国が移ったそうですが。  まあどちらにしても、それぞれが好きなことに生き甲斐を感じることで、結構なことです。  趣味の多様化、個性化などと申し... 続きをみる

  • 卒寿小論 59 綺麗な花には  <メモ>

                                        バラ 季節の花300より              花言葉は「愛」「美」   切っても切っても伸びてくる木蓮      恐怖心を起こさせる家の木蓮。ほどほどに。   綺麗な花には棘があることを自覚する      棘があるから綺... 続きをみる

  • 卒寿小論 58 ここらを折れと生まれつき <江戸川柳>

                                                                      連翹(れんぎょう) 季節の花 https:www.hana300.com/                                     花言葉   期待、... 続きをみる

  • 卒寿小論 57 悩むから迷うのかも  <メモ>

                                                和泉先輩の切り絵   迷うほどのものもないのに悩んでしまう      悩むから迷うのかもしれない。   一度も鳴らぬ携帯電話をポケットに一日が終わる      80過ぎるとこんなものか。まあいいか。   母の日... 続きをみる

  • 卒寿小論 56 指をなくした友  <掌編15>

     12月24日、クリスマスイブの朝であった。  今年、一番の寒さとなり、湯の町にはめずらしく粉雪がちらつき、1945年(昭和20年)の終戦の年は日本全土が厳しい生活を強いられていた。  なんといっても、働き口がない。駅西口、当時は裏駅と呼び、東口の海に面した通りのほうを表駅と呼んでいた。  裏駅か... 続きをみる

  • 卒寿小論 55 過去は野にふし山にふし <江戸川柳>

                       蒲公英 季節の花 https:www.hana300.com/          花言葉は、「愛の神託」「神託」「真心の愛」「別離」 1 大 名    大名の過去は野にふし山にふし  大名=将軍に直参の一万石以上の武士 野に伏し=野伏というと山に潜む盗賊の意 ... 続きをみる

  • 卒寿小論 54 ただ座っていると言葉も心も  <メモ>

        煩悩を削ぎ落として骨だけになります        骨の中は煩悩でいっぱいだろう。     心が動かない花曇り        何も考えていないということではない。     ただ座っていると言葉も心も無くなってしまう        無くなってしまうとどうなる。無くなるような気がするだけか。  ... 続きをみる

  • 卒寿小論 53 峠を知らぬ欲の道 <江戸川柳>

                     月下美人 季節の花https:www.hana300.com/         花言葉は「はかない美」「はかない恋」「あでやかな美人」。。 1 欲    のぼっても峠をしらぬ欲の道  実感、いいねえ。人の欲望は際限がない。物欲、金銭欲に取りつかれると溜め込めば貯め... 続きをみる

  • 卒寿小論 52 ガーネットな女  <掌編14>

     特急の寝台車の中で着物のよく似合うご婦人と同席した。  珍しく寝台車は空いていてゆったりとした気分でそれでいて少しだけ華やいで心臓の動機が聞こえてくるような旅ができそうな予感がした。  駅に着いたとき婦人は退屈そうに車窓の夜景に自分の姿を重ねて髪を手で軽くなでた。私は何気なしに週刊誌より眼をあげ... 続きをみる

  • 卒寿小論 51 別府湯煙優しく揺れて <談笑ネ>

                         別府湯煙  優しく揺れて  妻と二人でネ   地獄蒸し  ダンショウネ     生まれも育ちも湯の街べっぷでございます。     別府がこんなに良い温泉地とは見直しました。   俺とお前は  一浪仲間  遊び惚けてネ   桜散る    ダンショウネ    ... 続きをみる

  • 卒寿小論 50 かかさまがしかると <江戸川柳>

                      海 棠 季節の花 https:www.hana300.com/               花言葉は「艶麗(えんれい)」 1 かかさま(母様)   かかさまがしかると娘初手は言ひ  初めてのナンパの時は、お母さんに叱られるからとういういしくお断りした娘も2度3度... 続きをみる

  • 卒寿小論 49 ある商人の急死 <掌編13>

                                                                無花果  季節の花300より  「死にましたってなあ。よんべこそ、わけえしに混じって、酒を飲んじょったちゅうがやっぱり心臓麻痺か何んかで、ほう、脳充血ですか、誰れがいつころっとい... 続きをみる

  • 卒寿小論 48 腹の立つ時はわらいに <江戸川柳>

                侘助は唐椿の一種。 季節の花 https:www.hana300.com/       白椿の花言葉は「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」       花の色に関係なく椿の花言葉は「誇り」共通。 1 笑 い   腹の立つ時はわらいに念を入れ  江戸の人も... 続きをみる

  • 卒寿小論 47 もうかえるの <掌編12>

                       梅 季節の花300より              花言葉は「高潔」「忠実」 「おかあさん、もう帰るの」 恵美は残念そうにつぶやくのがくせになってしまった。 「そうそうお前のおつき合いもできないよ。早いもんだね。お前が結婚してもう二ヶ月が経ったよ、頑張らなきゃあ... 続きをみる

  • 卒寿小論 46 女湯へおきたおきたと <江戸川柳>

                    女郎花 季節の花300 https:www.hana300.com/          花言葉 約束を守る、美人、はかない恋、親切 1 鸚 鵡    引っこした先も隣にあふむが居  いつの時代も変わらずどこにでも放送局や新聞記者がいる。これが地域社会のコミュニケーシ... 続きをみる

  • 卒寿小論 45 マッタケ  <掌編11>

                      カエデ 季節の花300より           花言葉 「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」 「もう焼けたんじゃないんか。焼けたら一番にばあちゃんに持っていかにゃあ」  長男のはじめは、酒の燗をつけながら、妻の滝子に言った。  村の秋祭りの日、おかよばあさんの... 続きをみる

  • 卒寿小論 44 踊り子に踊れと留守居 <江戸川柳>

               縷紅草(るこうそう) 季節の花300 https:www.hana300.com/       花言葉 繊細な愛・おせっかい・多忙・常に愛らしい・元気・でしゃばり 1 留守居   踊り子に踊れと留守居むりを言い  留守居は各藩の渉外担当者の俗称で正式には御城使いなどと言って幕... 続きをみる

  • 卒寿小論 43 へ   ど  <掌編10>

                      大分合同新聞掲載の挿絵より  初秋の風に誘われて、別府の郊外を歩いていた時のことである。  白髪の白衣を身につけた一見医師風の老人が、松林の中から姿を現し、私に声をかけた。 「散歩ですかな、人の通らない生まれたばかりの風景の中を歩くのは好い気もちですな」 「ええ... 続きをみる

  • 卒寿小論 42 ぬれの幕下女のび上り <江戸川柳>

                 白膠木(ぬるで) 季節の花300 https:www.hana300.com/                花言葉は誕生花 1 糠味噌    ぬか味噌をきたながらぬは二度め也  新婚さんはいつの世もぬか味噌の匂いになれるまでに時間がかかるものである。それを嫌がらずにてき... 続きをみる

  • 卒寿小論 41  続 望 遠 鏡   <掌編 9>

                       大分合同新聞掲載の挿絵より   佐野啓一、四十歳。東京のN大学教育学部心理学科を卒業して、現在は地方大学の講師。連続する雨の休日にいささかうんざりし、望遠鏡のレンズを磨きながら、フラストレーションの蓄積にイライラしていた。  ゆうべの天気予報では、きょうは午後... 続きをみる

  • 卒寿小論 40 望 遠 鏡 <掌編 8>

                                                    大分合同新聞投稿の挿絵より  彼、1931年(昭和6年)1月1日生まれ。当年40歳。東京の大学、教育心理学部を卒業して、地方大学の講師をしている。  学生時代は行動的で雄弁家で人付き合いも大変評判のいい... 続きをみる

  • 卒寿小論 39 悋気もいろいろ命がけ <江戸川柳>

                   龍膽(りんどう) 季節の花300 https:www.hana300.com/    花言葉「悲しんでいるあなたを愛する、正義、誠実、正義と共に勝利を確信する」 1 悋気(りんき)   寝たきりでいるはきれいなりん気也    可愛いね。   りんきにも当りでのある金だ... 続きをみる