卒寿小論 182 芋の煮えたのご存知ないか (江戸)
『物事にうかつなものをあざけっていう言葉。』
親戚の健さんの家の上二人が大学生になって外に出たので、部屋が二つ空いた。
そこで健さんが部屋を空けたままにしておくのも勿体ないので学生向けの下宿屋を始める
ことにした。
「健さん、あんたとこには一人娘が居たな、学生相手の下宿屋をして大丈夫かな」
「大丈夫、まだ中学生や」
「へえ、もう中学生か」
「まだ中学生なのか」「もう中学生なのか」ここが問題である。
身近にいる家族は「まだ中学生や」と受け止め、外から見る人は「もう中学生か」と受け止める。さて、ここが思案のしどころだ。
ダンチョネいろは歌
久しぶりだね 可愛いお前 (アーどうしたどうした)
抱いてかかえてネ かたぐるま ダンチョネ (エーなんとなんと)