卒寿小論 144 ひざまくらあながち寝入る <江戸川柳>
ヒヤシンス 季節の花300 https:www.hana300.com/
花言葉は、「スポーツ」「ゲーム」「遊び」「悲しみを超えた愛」
紫の花は「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」赤いはなは「嫉妬」
ピンクのヒヤシンスは「スポーツ」「ゲーム」「しとやかなかわいらしさ」
白い花は「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」青い花は「変わらぬ愛」
黄色い花は「あなたとなら幸せ」「勝負」
1 膝 枕(ひざまくら)
ひざまくらあながち寝入る気ではなし
べつに寝るために膝枕をするわけではない。好きな女の膝を枕にするだけで男と女のいい雰囲気だ。なんとも。
かげぼしの一つかくれるひざまくら
女の影だけが残るドラマを見るような風景。想像が広がる。
膝が肘になると雰囲気ががらりと変わる。
ひじをまげ枕として乳をほうばらせ
赤子の横に寝そべって添え乳する母親。いざというときはいつでも起きられる態勢で横になる。生活実感が漂う。母ちゃんがんばる。
畳と障子の部屋が少なくなっていく今は膝枕や肘枕は遠い昔の話になっていく。日本の情緒が無くなっていく。建築様式の変化で新しい情緒が定着していく。
2 人 魂
間に合はぬ医者人だまを道で見る 遅かったのね。成仏を。
人魂の頓死と見えて矢のごとし はやかった。光陰矢の如し。
金もちの人魂行きつ戻りつし 残した金が気にかかる。
抱きつかれるも人玉のおかげ也 一期一会のご縁かも。
3 緋縮緬
飛石がちらりと見せるひぢりめん 蹴だしちらりと料亭の庭
蹴だし=腰巻の上に重ねて着るもの。
緋ぢりめん少しは風も吹かせたし 今も昔も風だのみ。神風さーん。
緋ぢりめん白い所をなめるやう 柔らかいいい風だ。
4 姫 始(ひめはじめ)
参考 姫始は暦の用語。正月2日に記された日柄(ひがら)の名。古来諸説があり、意
味不明で説が定着していない。
① 正月に姫飯(ひめいい)を初めて食べる日。 ② 飛馬初めの意、乗馬始めの日。③ 姫糊始の意で、女が洗濯・張物などを初めてする日。④ 新年に夫婦が初めて交合する日(好色一代男)
江戸の庶民も諸説紛々で「何をする日にするか。」で意見が分かれた。そこで知恵者が。
やかましやするにして置け姫始め するにしておくのは見事な対応。