卒寿小論 273 教育の道を選んで満足 <教育15>
昭和30年代の初め教員養成の大学に在学中、OBS放送劇団のテストを受けて合格をした。
私の心の片隅に「声優」という思いがあった。憧れのようなもの。
放送劇団員としての基礎からの練習は楽しかった。
教員採用試験も受けて合格をした。さて、どの道へ進むべきか。
親をはじめ親戚一同から、教師の道を勧められた。
迷うことなく教育の道を選んだ。今になって思うに大成功であった。
当時の担当教授が「君ほど教員に向いている人はいない。」とよく言われていた。
教師になって、放送劇団の基礎練習が役に立った。運動好きも大いに役立った。シナリオを書いたり演出をしたり、舞台監督をするのも楽しい。
子どもと一緒に生活することが楽しかった。これが教師としての基本かもしれない。
老妻から「あなたほど先生に向いている人いないよ、よかったね。」とよく言われる。
中学1年生を担当した時の教え子が、「先生が一番楽しんでいる。」と、言われた時も嬉しかった。
もうそんな教え子たちも60歳を過ぎて定年退職をして、自分なりの人生を歩んでいる。
メールやブログで情報を手にして、たまに近況を知り懐かしむ。
書籍を出版したと送ってきた教え子もいるがもう私の手には負えない。
教育の道を選んで良かったなと満足をしている。
アイデアに生きる 油屋熊八翁 別府観光の恩人