卒寿小論 33 母の気に入る友達の <江戸川柳>
満天星(どうだん)季節の花300 https:www.hana300.com/
花言葉 「上品、節制」
1 友達
母の気に入る友達のやぼななり
今も昔も母親の気持ちは同じ。服装などには大して気にかけず地味で質実な身なりの友達は母親に信用される。
髪形や服装、そして言葉遣いと母親は一瞬にして友達の人間性を見抜いてしまう。野暮っぽい友達に間違いはない。粋なイケメンは息子に良い影響を与えない。それほんと。
2 遠眼鏡(とおめがね)
こそぐってはやく受けとる遠目がね
見晴らしの良い場所では有料で筒形の遠眼鏡を貸していた。仲間の一人がよく見えると悦に入っていると連れの仲間がくすぐって交代を促す。
かいま見は尻をつめって代わりあい 美人だろう。声ひそめて交代。
成程と言って又見る遠めがね 肉眼で見てもう一度遠眼鏡で。
遠眼鏡見てゐて人に拾われる 銭が落ちていても遠眼鏡ではね。
3 毒 断・毒 立 (どくだち・どくだて)
参考 毒立=病気のときに害となるので禁じること。
毒立に鼻の先のは言ひにくし 一番の毒は鼻先に居る妻だが・・・
むだぼねを医者におらせる美しさ 美人妻は男の寿命を左右するよ。
毒だちの一ツは聞も言もせず みんな納得ですから。
4 どうづく(どう突く)
参考 どうづく=どやす、どずく、こずく。秘密出版物は要注意。
貸本屋何を見せたかどうづかれ 生娘に見せるからよ。
貸本や是はおよしと下へ入れ まだ3年、早い。
嫁入りはかうだと本屋そっと見せ 江戸の性教育は貸本屋が。