卒寿小論 86 花より団子(江戸)
『 風流より実利のほうが良いということ 』
花より団子といわれると、私は江戸文学、好色五人女を思い出す。
一六八六年、西鶴四十五歳の作品である。テーマをキーワードで言うならば、「人間の愛欲」ということになろう。
江戸時代の封建制の確立した世界で、義理と身分制度に押しつぶされてきた庶民が、その枠を超えて人間の本能的な欲望を拡大していこうとする社会で「花より団子」の考えが方向づけられた。
現代の人が受け取る「花より団子」とは、少しばかり意味合いが違うようである。花より団子の思想は、一面では人間の解放に役立ってきたが、度が過ぎると人間性そのものを崩壊させていくことになる。
ダンチョネいろは歌
花より団子で 生きてる俺も 花の命が
恋しゅうなるネ ダンチョネ
脇が甘いと 世間は言うが(キュッキュキュ ~繰り返し)
脇の甘さが 魅力です (ブンガチャッチャ ~ )