卒寿小論 311 頼らずに自分の目で見る 桃紅格言14
頼らずに自分の目で見る
『自分の目で見れば、新しい発見、新しい喜びがある。
~この絵はなにを表しているか、その答えは人それぞれ。~』篠田桃紅格言
自分の目で見ることの難しさ、人は先入観で何事も見てしまう傾向がある。
新学期、新しい学級を受け持つときに、前担任からの引継ぎがある。中でも人物についての引継ぎは、よほど注意をしなければ、子どもを先入観で見てしまうことになる。怖いことである。
前任者が見た子どもの姿と実際に自分が受け持って生活を共にしながら見る子供の姿は大きくかけ離れて居ることのほうが多い。
だから資料は参考にはするが自分の目でしっかりと見ることにしている。他人の目は他人の目で、自分の目で確かに見ると違った面を多く発見することができる。
学級担任として新しい学級を受け持つたびに新しい発見をして新しい出発をすることができた。
これは教師として子供とともに生活を始める基本である。
あなたの目で子供と供に生活をしながら子供の姿をまっすぐにとらえてほしい。
教育の基本は教師の目、正しく子供をとらえる教師の心にある。