卒寿小論 229 義理と褌かかねばならぬ(上方)
【男子が褌を常につけているように、義理は寸暇も欠いてはならないということ。】
褌を使用する男性が皆無になって、それと同じように「義理」も世間から姿を消していこうとしている。
「義理」というのは人間関係の中で下位に属する者の取らなければならない行動のようなもので、封建時代では最高の価値観であったのだろう。
それに対して「人情」という生き方は、社会の横の人間関係から自然発生的に出てくる相互扶助的な価値があるように思える。
「義理がすたればこの世は闇よ」縦社会が崩壊していくときの最後のあがきのようなもので、だんだんと人は、義理社会から、人情世界へと軸足を移し始めた時節を感じる。
義理がすたれるというのは自然の流れであろうが、人情まで薄くなっていく現代社会で義理社会とはまた違った意味での問題が発生している。
孤独死などはその最たる例である。
キキョウ 季節の花300より
花言葉は「永遠の愛」「誠実」「清楚」「従順」
ダンチョネいろは歌
親分子分の ヤクザな世界 (アーどうしたどうした)
義理を欠いてはネ 生きられぬ ダンチョネ (エーなんとなんと)