卒寿小論 261 葉脈の透けて古希の朝夏めく
捨てようと整理していたメモ帳の中に2007年(平成19年)の古希の日の俳句を見つけ、16年前の自分の姿を思い出し読み返していた。
安楽寺しだれ桜に導かれ 安楽寺は先輩の実家、このしだれ桜は歴史もので県
下でも有名
勲章に縁のない身の二人旅 楽しいね
車いすレンゲ畑を過ぎて行く いい風景だ
そうだよねと孫のうなずく入学式 素直な孫
葉脈の透けて古希の朝夏めく 手の甲をさすってみる
16年前、古希からの俳句を詠もうと思ったのに全く俳句が詠めなく
なってしまった。どうしてなのだろう。
メモ帳を処分しなくてよかった。せめて昔の俳句をよみ直して再挑戦の
機会を待とう。