卒寿小論 48 腹の立つ時はわらいに <江戸川柳>
侘助は唐椿の一種。 季節の花 https:www.hana300.com/
白椿の花言葉は「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」
花の色に関係なく椿の花言葉は「誇り」共通。
1 笑 い
腹の立つ時はわらいに念を入れ
江戸の人も笑いの効用を知っていたのだ。笑いたくて笑うのではなく意識的に笑うことによって腹の虫がおさまる。
現代はその効用を科学的に研究している。
吉本興業の協力を得て「笑い」の前後の血液検査をしたところ、キラー細胞ががん細胞を破壊攻撃して、がんに対する抵抗力を高め、免疫力も改善することを突き止めた。
どうしても笑えない時は、表情だけで笑顔を続けるだけで「笑い」の効果が出るということである。
ただちょっと気になることは、あまり笑いすぎると副作用として、小皺が増えるのでは。なんてことをつい思ってしまう。
2 若後家(わかごけ)
若後家のふしゃうぶしゃうに子にまよひ 子のために生きるか、それとも。
若後家の剃りたいなどとむごがらせ 尼に、もったいない。
若い身で安請合の後家を立て 意地を捨てるべきか、女を捨てるべきか。
若後家のたよりになってやりたがり ごもっとも、ごもっとも。
3 若旦那
若旦那夜はおがんで昼しかり 昼主人、夜家来 わかるわかる。
いふ事を夜きく下女は昼きかず 頭上がらないな、まあいいか。
若旦那さまと書いたを下女おとし 親父に拾われたら大変だぞ。
4 わっち
みづからをすててわっちをご寵愛 わっちの方がおもしろいや。
参考、みづから=身分ある女の自称 わっち=中以下の町家の女の自称
屋しき中わっちが思ふやうにする あやつられるバカ殿様。いるいる。
国家老わっちが思ふまゝにせず 気骨ある国家老。江戸とは違うぞ。
わっちがようなものと面白くなり 口説きがいがある。いいわっち。