syougoのブログ

余命ゼロ年代を生きるために

ダンチョネいろは歌のブログ記事

ダンチョネいろは歌(ムラゴンブログ全体)
  • 卒寿小論 117 老いては子にしたがふ(江戸)

          『年をとってからは、何事も子に任せ、それに従ったほうがよい。』                                手も足となり起き上がる夏の朝   掌          隠居生活は年寄りの知恵かも。と、思いながら頑張ってしまう。                       ... 続きをみる

  • 卒寿小論 114 類を以って集まる(上方)

    〖類は友を呼ぶ。同じ傾向をもった者どうしは自然と集まる。〗  政党をはじめ小さなグループに至るまで、よくもまあ似たような傾向を持った者が集まるものだ。  「馬が合う」という言葉をよく耳にするが、馬の合うものが集まれば居り心地のよい仲良し集団になること確かである。  しかし、異質なものを排除していて... 続きをみる

  • 卒寿小論 112 瑠璃も玻璃も照らせば光る(江戸)

    途中で・・・「みがけば光る」に変化 『物は違うが、光を受ければともに輝く。』 「照らせば光る」から「磨けば光る」どうして変化したのだろうか。時代の流れの中で人間の生き方が受動的から能動的に変わった時代を映し出しているのではなかろうか。 「瑠璃や玻璃」を客体とみなすか、主体とみなすかで「照らせばと磨... 続きをみる

  • 卒寿小論 110 糠に釘(上方)

    〖豆腐に鎹に同じ(上方)いかに意見を加えても、少しもそのかいのないこと。〗  人は他人から少々な意見をされたぐらいで変わるようなことはない。変わるどころか、反発をすることの方が多い。  九州、特に福岡県における飲酒運転による事故は後絶たない。この傾向は全国的な問題であるが、福岡県が特別話題になるの... 続きをみる

  • 卒寿小論 109 盗人の昼ね(江戸)

    『盗人が夜かせぎのために昼寝をすることから、何気ないふりをして、その実目的があるのにいう。』 「盗人のたけだけしきは袴着る」平安人もうまいことを言う。 「盗人と智者の相は同じと云えり」まさに至言である。  盗人の昼寝などは、今は昔の語り草。現代は「盗人の開き直り」といった方が納得される人が多いので... 続きをみる

  • 卒寿小論 107 綸言(リんげん)汗のごとし(上方)

    [(礼記)(漢書)天子のことばの取り消し難いこと、出た汗がもとにかえらないのにたとえる。〗  なんとなんと、政治家や組織のリーダーの失言の多いことに驚いている。今しゃべったことを数時間後に取り消したり、訂正したりと大忙しである。  上に立つ人は、往々にして権力を持ったと勘違いをして「思い上がった発... 続きをみる

  • 卒寿小論 106 律義者の子沢山(江戸)

     『律義者は遊蕩にふけることもないので、自然こどもも多く生れる。』  いろはかるたの中でも、律義者の子沢山は現代人には理解しにくいものの代表格になったようである。  第一に「律義者」というイメージが現代人には想像しにくい。「まじめ人間」と言いかえても、少し意味がちがう。  「子沢山」というのもめず... 続きをみる

  • 卒寿小論 104 地獄の沙汰も金次第。(上方)

    〖どんな難事でも金さえあれば自由になる事にいう。なるもならぬも金次第。〗  ある女医さんの家庭における教育方針に、母親が絶えず言い聞かせていた言葉があるそうだ。  「この世の中でコネと金があれば99.9%は叶わないことはない。」と。  確かに名言である。ただそれで本人が幸せに暮らしていけるかとなる... 続きをみる

  • 卒寿小論 103 塵もつもれば山となる。(江戸)

    『ごくわずかなものでも数多くつみ重さなれば高大なものになる。』  テレピ放送で、中国の世界的チェロ奏者ョーョーマの独奏を聴いた。演奏終了後のインメビユーで。  「あなたの一日の練習時間はどれほどでしょうか。」  司会者もそうであったろうが、私もこれ程の奏者だからさぞかし厳しい練習をしていることだろ... 続きをみる

  • 卒寿小論 100 年寄の冷水(江戸)

    『老人に不相応なあぶないことをするたとえ。老いの木登り。』  後期高齢の仲間入りをする頃から、足の筋肉、特にふくらはぎの皮膚から、チュッとほんの少し冷水が飛び出るような気がする時がある。手で触ってみても濡れてはいない。  たびたびこのような感覚に襲われるので、ひょっとすると「年寄りの冷水」のことわ... 続きをみる

  • 卒寿小論 99 豆腐にかすがい(上方)

    〖いかに意見を加えても、少しもそのかいのないこと。糠に釘。〗  人は他人から少々な意見をされたぐらいで変わるようなことはない。変わるどころか、反発をすることの方が多い。  日々の新聞やテレビのニュースを見ていると実に多くの「豆腐にかすがい、糠に釘」的な事件が報道されている。  覚せい剤、不倫、詐欺... 続きをみる

  • 卒寿小論 96 屁をひって尻つぼめる(江戸)

    『あやまちをしでかしたあとで、ごまかそうとするたとえ。』  つい先日、小学校の先生をしている同僚から聞いた話だが、近年は、いたずらをしても現場を抑えない限り、絶対に自分から名乗り出ないということである。  現場を抑えられて、注意をされていても、何や彼やと言い訳ばかりして、謝ることを知らないというこ... 続きをみる

  • 卒寿小論 95 下手の長談義(上方)

    〖話べたのくせに長々と話をすること。〗     ズバリと言えば単純明快なのに、くどくどと回りくどく意味不明の発言をしている時は、何か裏があると思って間違いない。  真実を語ることができないときのもたもたとした長談義は聞いていてすぐにわかる。その昔、「あーうー」ばかりでもたもたと発言していた内閣総理... 続きをみる

  • 卒寿小論 93 骨折り損のくたびれ儲け (江戸)

    『むだに骨をおるばかりで、まったく効果のないこと。』  テレビのニュースで、日本人の傾向を表す思考パターンをよく見かける。事故や事件が起きると、責任者が「二度とこのようなことが起こらないように万全を尽くして・・・」と、決まり文句を発表する。  日本人は、事故や事件が起こってから、その原因を本格的に... 続きをみる

  • 卒寿小論 92 仏の顔も三度 (上方)

    〖仏の顔も三度撫でると腹をたてる。いかに無邪気の人、慈悲深い人でも、たびたびの侮辱には憤ることがある。〗  「それを言っちゃあおしまいよ」と言いながら、同じ失敗を何度でも繰り返す寅さんは愛すべき男である。  しかし、身内にこのような男がいると大変だろうなあと思う。寅さんに近い人物はどこの身内の中に... 続きをみる

  • 卒寿小論 90 憎まれっ子世にはばかる(江戸)

      『他人に憎まれるものはかえって世間で幅をきかしている。』  今は昔、腕白でもいいたくましく育って欲しい。というCMが、テレビから流れていたが、これこそ本音の親の願いである。  そして、実際に腕白小僧はたくましく育ったものだ。  ところが、現在は腕白小僧が見当たらなくなった。なぜかひ弱な子どもが... 続きをみる

  • 卒寿小論 89 二階から目薬(上方)

       〖二階にいる人が階下の人に目薬をさすように、思うように届かないこと、効果がおぼ          つかないこと。〗  お役所仕事の改革はまさに「二階から目薬」で、改革の成果のほどはまったくおぼつかない。  あれほどの大きな教員採用にかかわる汚職事件を起こしたにもかかわらず最高責任者の責任はま... 続きをみる

  • 卒寿小論 86 花より団子(江戸)

      『 風流より実利のほうが良いということ 』  花より団子といわれると、私は江戸文学、好色五人女を思い出す。  一六八六年、西鶴四十五歳の作品である。テーマをキーワードで言うならば、「人間の愛欲」ということになろう。  江戸時代の封建制の確立した世界で、義理と身分制度に押しつぶされてきた庶民が、... 続きをみる

  • 卒寿小論 85 針の穴から天のぞく(上方)

      〖小さい見識を持って、大きい物事に臨むこと。〗  小さい見識の人の方が、大きな立派な見識を持っている人よりも大きな悪さをしない傾向にあるようだ。  見た目では見識もあり、学歴もあり、生活態度も非の打ち所がない人が、急に変身してしまうことがある。特に、政治家や公務員にそのような人を見る。  昔か... 続きをみる

  • 卒寿小論 82 論より証拠(江戸)

      『物事を明らかにするには、議論するよりも証拠を示したほうが早い。』  現代人は、「論も証拠もくそくらえ」と生きていく人間が目立つようになった。 「記憶にございません」と、徹底的に白を切る。そして、いよいよ証拠を突きつけられると、「それがなんじゃ」と開き直る。  ずっと以前、万引きで補導された女... 続きをみる

  • 卒寿小論 81 論語読みの論語知らず(上方)

      〖書物を読んで、言葉の上では理解するが少しもこれを実行できないこと〗  今は、「論語読まずの論語知らず」の時代になった。  社会の指導的立場にある人でさえ論語はもより道徳や人生観、哲学についての関心が薄れて、政治、経済といった実利のほうに目を向けて富や権力を志向する力が強い。  政治、経済の根... 続きをみる

  • 卒寿小論 78 犬も歩けば棒にあたる(江戸)

     『犬も出歩くから棒で打たれることもある意で、しなくてもよいことをするからとんだ目に遭うこと。また、何かしているうちに偶然うまいことにぶつかることもある。』という二説がある。 「上方いろは」と「江戸いろは」を比べてみると随分と違いがありますね。上方は商人のシビアな雰囲気で、江戸は官僚タイップの武士... 続きをみる

  • 卒寿小論 77  一寸先は闇 (上方)

      〖将来のことはまったく予測できないものだということ〗   三日先知れば長者とは、よく言ったものである。インサイダー取引なら三分先に知れば長者というところか。  人の浮き沈みは分からないもので、昨日まで羽振りよく生活していた人が、突然夜逃げをして蒸発してしまう。  おまけにどじな泥棒がいて、夜逃... 続きをみる

  • 卒寿小論 1 浜までは海女も蓑着る <俳句 1>

     1972年(昭和47年)35歳の夏 その日はどんよりと曇った一日であった。  昭和の時代の教員は、夏季休業中は自宅研修という名目で自分の意志で自由に過ごすことができた。よき時代であった。  県下で初めて、学校現場での「ことばの教室」を開設して言語障害を持つ子どもの訓練に取り組んでいた。障害を持つ... 続きをみる