学生時代、まだ地方の大学に「落研」がなかった時代にお笑い好きの友達が数人集まって、一杯飲みながら「お笑い談義」をよくしたものである。 当事者が笑われる傾向にあるのが、漫才で、相手を笑わせる方が落語のようにある。という結論が出た。 落語家の中にも「笑われながら、笑わせる。」桂枝雀のような落語家... 続きをみる
ダンチョネいろは歌のブログ記事
ダンチョネいろは歌(ムラゴンブログ全体)-
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体の変化がスローモーションで再生される 『誰か式、誰か風、ではなく、その人にしかできない生き方を自然体と言う。』 ~自分を洞察している、もう一人の自分がいる。~篠田桃紅~ 変化に気付かないまま暫くたってその変化に気付くことがある。変化に気付くのが遅かったばかりに命を落とした先輩もいた。 ... 続きをみる
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過去を見る自分の目に変化が生まれる 『体の半分はもうあの世にいて、過去も未来も俯瞰するようになる。』 ~まあいいでしょう、とあきらめることを知る。~篠田桃紅 同年代や後輩が死亡して、その死因に「老衰のため」と書かれているのを見ると、「ええっと、驚いてしまう。」 80代後半は老衰なのか。... 続きをみる
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「笑い」を一番怖がっているのは、権力者たちである。 一般国民は「笑い」を楽しみ、「笑い」に生きる勇気をもらい日々の生活を頑張っている。 一番に検閲と弾圧の対象になるのが「笑い」である。 続いて、演劇や文学作品に検閲の眼が注がれる。平和な今でも「そういう目」で調査活動をしている公務... 続きをみる
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歳をとるということは、創造して生きて行くこと 『日々、違う。生きていることに、同じことの繰り返しはない。』 ~老いてなお、道なき道を手探りで進。~篠田桃紅 私は、平々凡々と同じことを繰り返して生きてゆくのが好きである。そんな日々の方が、心が落ち着き和むのである。 先人・先輩たちの歩いて... 続きをみる
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この寂しさを観音様は微笑む 『自分という存在は、どこまでも天地にただ一人。』 ~自分の孤独を客観視できる人でありたい。~篠田桃紅 そう思いたいのであるが、私は孤独という体験がない。 母が言っていた「人は人中、地は地中。」で、路地裏の焼酎の匂いが吹き抜ける人の多い便利の良い土地に住んでいた... 続きをみる
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古代の「人」は一人で立っていた 『自らの足で立っている人は、過度な依存はしない。』 ~そもそも介入しない、期待もしない、負担にならない。~篠田桃紅 自分では、自らの足で一人で立って生活をしているつもりであるが、多くの人に支えられて生きていることをひしひしと感じる。 介入もしないと自分では思っ... 続きをみる
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百歳はこの世の治外法権 『自らに由(よ)れば、人生は最後まで自分のものにできる。』 ~意に染まないことはしない、無理もしない。~ 篠田桃紅 意に染まないことでもやらなければならないことがこの世の中には多すぎる。いくらストレスを感じても無理をしなければならないことも多くある。 定年退職をして... 続きをみる
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「103歳になってわかったこと」篠田桃紅著 45万部のベストセラー 篠田桃紅 1913年(大正2年)生まれ、2021年3月1日没(107歳) 美術家、版画家、エッセイスト 篠田正治氏は従弟 2015年(平成27年)79歳の春にこの本を手にして、それ以来手元に置いて再読している。歳を重ねるにつけて読... 続きをみる
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定年退職をして、暇な時間が多くなった70歳過ぎごろから「小津安二郎と木下恵介監督の作品をユウチュウブで観るようになって、邦画もなかなかいいじゃないとくつろいだ一時を過ごした。 小津さんは、私より一回り上の年代が支え、木下さんは私より一回りしたの年代のフアンが多かったようである。 私の年代、昭... 続きをみる
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新聞の見出しに「東電風評被害」という見出しが出ていた。 近ごろ政治家はじめ多くの人が「風評被害」という言葉を口にする。 東電原発事故は風評被害であったのかと事実を知らない人たちは思ってしまう。 この見出しは。「東電風評被害」は「東電原発事故の現状」とするべきだと考える。「風評」という言葉を入れると... 続きをみる
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野党の諸君。みなさんは本当に野党ですか。 野党が野党としての働きをすれば政治は変わると思うのですがね。 税の基本は「富める者から貧しい者への分配である。」と聞いたような・・・ 消費税を導入したことによって、貧しい人から集めた金も富める者へと分配している。 消費税が上がればもうかる人がいる。 それが... 続きをみる
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当地ではアロエのことを医者いらずと言って活用している。 特に擦り傷火傷におなかの不調にと。これが不思議と効くんだ。 昭和30年代の医者は、患者と真正面に向き合って診察をしていた。 今は、コンピュータ と真正面に向き合って、時々患者の方に顔を向けて診察する医者を多く見かける。 私は学生時代... 続きをみる
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選挙が近づくと政治家の誰かが言い始める。 「日本を変える闘い」をしますと。 この国を変えるや自民党をぶっ壊すと言って総理にまでなった小泉さん。小泉さんは変えようとした内容がはっきりしていたのでそれなりに理解が出来た。 ただ、この国を変えた後、国民は幸せになったのかという検証が出来ていない。こ... 続きをみる
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橋田寿賀子さんの死で思い出したのが、昭和を代表するカッコイイ文芸評論家、江藤淳氏である。 何がカッコいいかと言えば文芸評論は勿論、時事評論も彼の人生そのものが変化球なしの直球勝負であったこと。 昭和30年代から文芸春秋を購読していたが、江藤淳氏の論文が載ってない月がなかったほどに彼の文章を読... 続きをみる
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作家の橋田寿賀子さんが、2017年92歳の時に文春新書で「安楽死で死なせてください」と、安楽死宣言を公表した。 「人に迷惑をかける前に死に方とその時期ぐらいは自分で選びたい。」 「そろそろおさらばさせえて下さい。」という権利があってもいい。 そして3年後、95歳でリンパ腫で亡くなられた。 満足... 続きをみる
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患者の家族の対応に忙しい勤めの中、明るい真っ直ぐな態度で対応いただき本当に有難うございます。 7月29日(土)に救急車で病院へ。診断の結果1週間程度の入院を告げられたが、次の日の検査で消化器に問題が発見され2週間の入院予定に変わった。 518病室から2日後に519病室に、3日目に514病室に... 続きをみる
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高知県の102歳の医師、疋田善平(ひきたよしひら)さんが提唱する「死ぬ1週間前まで健康でいられる秘伝」より 高知県の過疎地で、「誰もが元気にポックリ死ねる町」を体現した102歳の医師が教えてくれる「満足な生と死」とは? ノンフィクション作家の奥野修司氏がレポートしています。 住民の大半の人が... 続きをみる
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卒寿小論 276 妻が私を生かしてくれていたのです。これからも
妻が入院して2週間だらだらと過ごしていたので体の調子がくるってしまった。 9日のネットで調子が狂った原因を理解することができました。 毎日の料理や家事全般、寝返りを2・3時間おきに打たせることなど、筋肉を使っていたのが、私の元気のもとであったのです。 102歳の医師、疋田善平さんの「満足死を目指す... 続きをみる
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第4コーナーを回って、米寿を目前にして「待つことの弱さ」を実感しています。 若いうちからその様な傾向はあったのかもしれませんが歳を取ってからひどくなったようです。特に、家族のことについては落ち着いて「待つこと」が出来ません。 わりと早いうちにその道の専門家に「お任せする」心は出来てきたような... 続きをみる
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人生の最終コーナーを回ってゴールまで一直線。87歳からの生き方を考えています。 妻が入院して、自分がこんなに弱い人間であったのかと思い知らされました。 強く生きるための生き方を学び直さなければと思っていた時に「一日一生仏陀の言葉に出会いました。最初が「遊行」です。 「遊行僧」は、外へ外へとひ... 続きをみる
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昭和30年代の初め教員養成の大学に在学中、OBS放送劇団のテストを受けて合格をした。 私の心の片隅に「声優」という思いがあった。憧れのようなもの。 放送劇団員としての基礎からの練習は楽しかった。 教員採用試験も受けて合格をした。さて、どの道へ進むべきか。 親をはじめ親戚一同から、教師の道... 続きをみる
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理想は高く掲げるが、毎日の実践は平平凡凡と粘り強く繰り返すだけである。 凡常にいつもと変わらない日常の生活の中で、教師としての使命感や責任感が静に深く伝わってくるような生き様がよい。 中でも「正義と公正」の姿が大げさにではなく極めて自然ににじみ出てくる生活態度がよい。「正義と公正」は、「信頼... 続きをみる
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いつの時代も教育という仕事は大変であるが、昭和・平成・令和の中でも今が一番大変である。 戦前戦中と教え子たちを戦場へ送り出した大変さと、戦後生きることのために罪を犯した教え子を見ることの大変さと、今、世の中が見えない時代の教育の大変さ。 どの大変さが一番なのかは、比較することは難しい。が、現... 続きをみる
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曲がりなりにもまともにここまでこれたことに感謝。 1 それ恕か。己の欲せざることは人に施すなかれ。 孔子 <学生時代の出会い。私の生き方の基本です。> 2 つまらぬものは一つもない。つまらぬというは己の小さき智恵袋 <般若の知恵 教職について。> 3 たくましくなけれ... 続きをみる
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卒寿小論 269 教員採用「囲い込み」「教員免許なし」でも(教育12)...
敗戦後、国は教育にどう取り組んできたのか。 1945年の敗戦から78年を過ぎた今、教員になり手がないということを通して、教育に対する課題を見直す時が来た。 優秀な人材を集めることは、教育に関しては無理な課題である。塾の講師なら優秀な人材を見定めることはできるだろう。 特に義務教育に関しては、... 続きをみる
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正義・礼儀・義務・抑制などが死語になりつつある危険 昭和20年代の敗戦後の日本は相当に乱れた。 そして、平成から令和にかけての今も相当に乱れている。 敗戦後の乱れと現代の乱れは何かが違うような気がする。 敗戦後の乱れは、命を繋ぐための食っていくための乱れで... 続きをみる
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同級生や同年輩の退職教員と顔を合わせると話がはずむ。 「今の時代(令和)だったら、務まらんで。あの時代だったから何とか務まったと思うな あ。」 あの時代というのは、昭和30年代で今現在85歳を過ぎた年齢である。 「いやあ、本当によく務まったと思います。」 「先輩が新任教員を連れてよく飲みにつ... 続きをみる
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【みやこにも開けない田舎があることをいう。】 どんな場所に行っても開けたところと開けていない田舎がある。 開けた街と開けてない田舎は相互補完をして生活の舞台を作っている。 都会に住んでいると田舎が恋しくなり、田舎に住んでいると都会にあこがれる。 それぞれの役割と環境が違っていて... 続きをみる
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『夢の話をする前に唱える言葉。夢の中では、時間、空間をこえてさまざまなことが実現されるのでこういう。』 私は何か事があると 語りて益なき言は黙してこの経を念ずべし。 想うて益なき事は忘るるにこの経を稱(とな)うべし。 怒りて益なき時は笑うてこの経を誦(... 続きをみる
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【幼いときから身にしみ込んだ習慣は、年をとってもわすれないたとえ。】 いつの頃からか、布団の中に寝転んでラジオを聞く習慣がついてしまった。未だに子どもの時に耳にしたアナウンサーの言葉が出てくる。 高橋敬三アナウンサーだったと思う。 「日曜の夜のひととき、流れ来る歌の調べは思い出の歌懐かしい... 続きをみる
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『花柳社会、芸人社会の事情に通じて、「いき」なのを誇っている人は、いつのまにかその道におぼれて財産をなくし、身を滅ぼすことになる。』 昭和三十年代の初め、落語の人気が学生の間に広がった。その一人に「綴り方狂室」で一世を風靡した柳亭痴楽がいた。 落語界のトップにまで上り詰め思うにまかせた生活を送... 続きをみる
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【人はその本来の性格、持ち味に沿った道を踏んで生かされるということ。】 小学生のころ近くにとても犬の好きなおじさんが居て犬のことについての基本はこの時に学んだ。 犬ほどその犬の性格や持ち味に沿って生かされている生き物はない。特に、盲導犬を見るにつけて感心してしまう。猟犬や牧羊犬、警察犬などと本... 続きをみる
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『目前の重大事変のためには、他のことを犠牲にするのもやむをえないたとえ。』 いま日本は、重大な問題を多く抱えている。中国問題に始まり、韓国、アメリカ、北朝鮮と数え上げるにいとまがない。 国内では「消費税」「憲法」「裏金」など生活に直結する問題が山積している。 外交にせよ内政にせよ今、日本は何... 続きをみる
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【物にはそれぞれの専門家があること。素人は専門家に及ばないことを意味する。】 本当の専門家とは、どんな人であるのか「専門家と素人」の違いは何か。などとつまらない疑問を持つことがある。 素人よりも専門の知識も技術も身に付けていない肩書きだけの自称専門家に出会うことが多い。ネット社会で専門家を超え... 続きをみる
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『ふだん見たり聞いたりしていると、習わなくても知らず知らずのうちにそれを学び知ることができる。』 母が口癖のように言っていたことがある。 「親のしないことは、子はしない」 本当だ。先日二歳の誕生日を少し過ぎた姪の娘が、玄関に下りて「ばあちゃんはやくはやく」と言いながら、ばあちゃんの履物を... 続きをみる
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【道理上あるはずのないこと。意外なところから意外なことがあらわれること。】 ある教育研究機関に研究員として勤めるようになった時のことである。 二人の大物課長が対立して、所構わず自分の意見を通してやりあい組織全体が動かなくなりかけていた。そのような職場から中央に執行委員を出さなければならない時... 続きをみる
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『貧乏なため生活に追われっぱなしで、少しの時間のゆとりもない。』 暇を持て余す大金持ちと暇を持て余す貧乏人と大きく二つに分かれてしまった。 暇がないほど働く仕事があればまあ幸せの方になる。暇がないほど働いても貧乏な暮らしを強いられるか、働く仕事がまったくなく暇で貧乏な暮らしをしているかのどち... 続きをみる
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【御殿や寺院の高くて広い縁の下で舞などしても上の人には見えないから意味がないということから無駄な骨折りを指す。】 部下の一人二人がつくようになると、自分を目立たせようと必要でないことまでわざわざ企画してパホーマンスをするようになる人がいる。 学校でいうと主任クラス、会社でいうと係長、課長クラス... 続きをみる
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『男女の縁は不思議で常識では判断できないことをいう。』 うちのばっちゃんは、男と女をくっつけるプロであった。 八十八歳で亡くなるまで数えきれないほどの仲人をした。 私が小学生のころ、学校から帰ると我が家のお座敷に知らない女の人と男の人がばっちゃんを挟んで真面目な顔をしてお茶を飲んでいるこ... 続きをみる
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【しはん坊はけちん坊のこと。けちな人間は柿の種のような物でも捨てるのを惜しがることから、極度の吝嗇家をののしっていう言葉。】 消費税は上がり、年金は下げられて、かつての中間層などと持ち上げられた人たちが貧困層の仲間に入った。これで富裕層と貧困層の二極になってしまった。 貧困層の仲間入りをしたの... 続きをみる
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『知ればこそいろいろ妄念がおこるが、知らねば心も穏やかで仏のようにわだかまりがない。知ればこそ腹も立つが知らないので平気でいられる。 転じて、当人だけが知らずにのんきに構えているのを嘲っていう語。』 大学入試も会社の就職も当人の知らないところで親が確りと動いている場合がある。 そのことを知って... 続きをみる
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【貧富賢愚の違いはあっても、人はそれぞれ身のほどに応じてそれなりの生活をしていけるものである。また、人は結局、自分本位にしか暮らさないものである。】 母がよく言っていた。人はその人が貯めただけのものをきれいさっぱりと使い果たして人生を終わるものだと。 貧乏人は金持ちの気持ちは分からないし、また... 続きをみる
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『刀の錆が刀身から生ずることから、自分自身が原因となってした災い。』 どうしようもない親を持った子供は本当にどうしようもない。どうしようもない子供を持った親は難儀なことではあるが諦めがつく。 自分が育てた子どもであり、その子が育てた孫であれば自分自身の生き方や子育てに問題があったと思え... 続きをみる
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【やっても無駄なことのたとえ。】 藤本義一氏は、このカルタについて次のような解釈をしている。 『盲人が垣の中を窺がうというのは、なんとも陰気な印象だが、実際はそういったものではないらしい。 室町時代に公卿(公職)からリタイヤした男が、現代でいえば公務員を定年退職した身でありながら、宮中の... 続きをみる
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『自分より位置や実力などが上で、何かにつけて邪魔になるもの。』 目の上のたんこぶとなる場合と憧れや尊敬になる場合とがある。 実力のある厳しい先輩に多く出逢ったが、目の上のたんこぶと思ったことは一度もなかった。 いつもすごい先輩だと驚きと尊敬の念で相手に接した。先輩から引き上げられてここまでや... 続きをみる
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【幽霊が海岸の浜風にあおられるようすから、元気のないようす。迫力のないさまのたと え。】 一つ下の後輩の隣人が、大学一年生になった時、我が家の前を「幽霊の浜風」にぴったりの風情で歩いていた。 魂が抜けってしまった感じで、風に乗っていまにも空に昇っていくのではないか。そんな感じである。純粋で生真... 続きをみる
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『油断は災害や失敗の原因であることが多いので人生の大きな敵である。』 「慣れ」と「思い込み」が、事故のもとである。特に高齢者になるほど「慣れ」と「思い込み」が車の運転や日常の生活で問題を起こしていることが多い。 私的な「慣れ」は、私的な問題で終わることが多いが、公的な慣れは組織全体の問題へと発... 続きをみる
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【男子が褌を常につけているように、義理は寸暇も欠いてはならないということ。】 褌を使用する男性が皆無になって、それと同じように「義理」も世間から姿を消していこうとしている。 「義理」というのは人間関係の中で下位に属する者の取らなければならない行動のようなもので、封建時代では最高の価値観であったの... 続きをみる
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『聞いては極楽のように思われるものも、実際を見れば地獄のようだという意。聞くと見る とは大違いがあって実際は想像よりひどく劣っている。』 昔懐かしい柳亭痴楽の落語「綴り方狂室」だったと思うが。 「・・・鶴田浩二や錦之介、あれよりぐんといい男、てなてなことを夢に見て、・・・聞くとみるとは大違い・... 続きをみる
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【その道にすぐれている人でも、時には失敗することがあるということのたとえ。】 親戚の元国会議員が「サルは木から落ちてもサルだが、政治家は落選したらただの人」とよく言っていた。 政治家はただの人ではないという意識が強く、政治家になったとたんに人であって人でなくなる。ただの人ではないということは、... 続きをみる
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『夜回りを三度してから休憩するの意。休むことは後回しにして、仕事に手落ちがないように十分気をつけよう。』 コンピュータ任せの安全管理が普及して、人の目や、手で確認をする安全確認がおろそかになった。 事故が発生して初めて人の目や手が入る。事故が起こって人の手や目がすぐに入ればいい方である。 コ... 続きをみる
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【商売は、牛のよだれが細く長く垂れるように、気長く努力せよということ。】 食品の偽装問題が世間で話題になった時「おできと商いは大きくなるとつぶれる」と言ったのを耳にした。 うまいことを言うもんだ。確かに、できものがだんだんと大きくなり、ブヨブヨになって痛みとともに瞬間、つぶれて膿が出てやがて回... 続きをみる
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『一部の悪事や欠点は隠しているが、他の大部分があらわれているのを知らないさまを嘲っていう。』 姪の子どもが一歳半を過ぎたころ、かくれんぼで自分の目を小さな手で覆って隠れているつもりになっている姿は何とも可愛いものである。 世にいうブラック企業はいろんなことを隠していると会社側は思っているが、悪... 続きをみる
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【檀家から寺へ物を贈るのがあたりまえなのに、寺から檀家に物を贈ることから、物事が逆転であることのたとえ。本末転倒。(里は寺に対する檀家の意)】 以前は、銀行にお金を預けておくと利息というものが付いた。聞くところによると現在は銀行にお金を預けておくと預け賃を取られということである。銀行の役割が大き... 続きをみる
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『烏帽子は黒塗りが普通であるから、亭主の好むことは、どんなに変わったことでも、家族はこれに従わなければならない。』 亭主に従うような家族は近年あまり見かけないようになった。 いや、ほとんど見かけない。家族はおのが向き向きに自分勝手に暮らしていることの方が多い。 それが戦前、戦中と戦後の大きな生... 続きをみる
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【良縁と好機は、それが自然に来るのを待つべきであせってもだめである。】 今、振り返ってみると人生の節目となるようなチャンスに何度か巡り合っているのにその時は気づかずに過ごしている。 その時の自分のレベルと心の在り方によってそれが良縁や好機であることとは全く分からずに歳を重ねてあれが好機だったの... 続きをみる
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『よい時機を得て、得意になって事を行う。』 長い人生のうちには何度かチャンスがめぐってくる。 ただ、それがチャンスであることを受け止める力がなくチャンスを逃してしまう。 チャンスがいつやってきてもよいように日ごろから自分の能力を鍛え高めて準備をしておかなければなるまい。 仕事だけでは... 続きをみる
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【これに懲りて二度と繰り返すなの意。道斎坊は語調を整えるために添えた語。】 これに懲りて、不正や汚職が減るかというとそんなものでもない。新たな方法で手を変え品を変えて繰り返されるのが現実である。 かえってたちが悪くなる場合もある。条例や規約を変えて、正々堂々とやれるように、不正や汚職が見えにく... 続きをみる
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『親は子を思う心のために自分の意志を曲げ、一生の間とかく自由を束縛されること。』 子どもがいるから何事にも少しばかり控えめにし、遠慮して謙虚に行動する。 子どもがいるから品格というものを考えて人格を磨こうと努力する 中には子どもがいても自分中心の身勝手なわがまま一杯の生活をしている親もいるが... 続きをみる
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【武士は対面を重んずるので、たとえ空腹でもゆうゆうと楊枝を使って空腹の意を見せない。】 公務員の生き方が社会の在り方に大きな影響を与えている。 政治家、官僚、国や地方の一般公務員の生き方を見ていると国のレベルが分かる。 O県教育委員会の汚職事件は、公務員の乱れとその県の県民レベルを如実に表出... 続きをみる
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『恋文を書きたいが、字が書けないのでできない、また、恥ずかしくて代筆を頼むこともできない。』 字が下手な私は恋文なるものを一度も書いたことがない。 幸いに電話の普及した時代で音声による意思疎通ができた。 声や話術には、そこそこに自信があった。学生時代に民放の放送劇団に籍を置き声優を目指して毎... 続きをみる
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【板につけて焼いた味噌の形が下駄に似ているのでいう。外形が少し似て、実質が非常に異なったものにたとえる。】 いつの世も偽装商品が出回るのは常である。偽装にもいろいろある。産地の偽装、中身の偽装と。 そういう中で、「カニとちがいまっせ」という表示で、カニかまという商品が売れている。研究に研究を重... 続きをみる
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『一つの技芸にすぐれていると、困窮したときにそれが生計の助けになる。』 昭和三〇年代の初めに全盛を極めた柳亭痴楽の「綴り方狂室」を下敷きに三分程度の自己紹介をノミュニケーションの席で披露したものである。 その度に新しい人脈が広がり仕事が順調に進んだ。中でも印象に残るのは当時の市長の息子と縁がで... 続きをみる
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【原因を作らないで結果は生じない。何もしないでは、よい結果は得られない。】 何か問題が起こってから慌てふためいてその対策を練るのが日本の国民性のようになっている。その対策も後手ごての何の効果も期待できない対策が目につく。 以前、子どもの間で危険な遊具が流行したことがある。特に、空気銃や吹き矢の... 続きをみる
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『一時は勝ちを譲って、しいて争わないことが、結局は勝利をもたらすことになる。』 言ってわかる人は何も言わなくても相手の気持ちを正しく受け止めることができる。 そういう言って聞かせてわかる人は少なくなってきた。そんな人と論争をしても不毛の何の成果もみだせない時間つぶしになってしまうのが落ちである... 続きをみる
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【背に負った子どもに浅瀬を教えられる意で、老練家もときには未熟な者の教えを受けることがあるたとえ。】 二歳を少し過ぎた姪の娘の感性が素晴らしい。 少しでも味の違う物を差し出すと静かにつき返してくる。姪の娘に味見をしてもらえば間違いなしである。 大人は時に安物買いをやってしまう。 本当にうま... 続きをみる
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『鬼にかなぼうを持たせると、強い上にいっそう強くなって手出しができないこと。』 政治家に金を持たせると手が付けられなくなる。 遠い親戚、選挙が近づくと急に親戚付き合いが始まる。彼が県議会議員から国会議員へと変化していく様子を目の当たりに見ることができた。 政治家の実績を重ねていくにつれて、金... 続きをみる
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【「のみをくれといえば、それを使うのに必要な槌も同時に用意するということ」万事にすべて気が利くこと。】 万事にすべてのことに気が利くということは若くて下働きの時にはよいが、役職がついてある程度の歳になってくると、相手が用心深くなって人間関係がうまくいかなくなることがある。 気が利かぬボーっとし... 続きをみる
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『苦しい経験も過ぎ去ればけろりと忘れること。』 人は健康に生きていけるようにできている。少々な苦しい経験をしても時とともに忘れて元気に生きていくようである。 なかには、昔のことをいつまでも忘れずに事あるごとに話題にして、旦那を苦しめる。 忘れてはいけない体験と忘れた方がよい体験がある。 ... 続きをみる
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【鰯の頭のようなつまらないものも、信仰すると尊いものに思われる。】 「ああ、これは何だ、どうしたということだ。今までにこんな苦しみをしたことはなかった。ああ、神様、仏様、うんこの神様、この私の体の中に詰まったうんこを外に出してください」 安男が苦し紛れに呟いたところが、どうしたというの... 続きをみる
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『物事にうかつなものをあざけっていう言葉。』 親戚の健さんの家の上二人が大学生になって外に出たので、部屋が二つ空いた。 そこで健さんが部屋を空けたままにしておくのも勿体ないので学生向けの下宿屋を始める ことにした。 「健さん、あんたとこには一人娘が居たな、学生相手の下宿屋をして大丈夫か... 続きをみる
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【人は家柄や身分よりも育てられ方が大切である。】 確かにそれは事実である。育てられ方で素晴らしい人物が育つものである。 まれに家柄や身分に関係なく、素晴らしい育てられ方によって素晴らしい人物が育ったとしても、彼らが立身出世していく道は限られていた。 江戸時代から平成の現代に時が流れても... 続きをみる
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『初めは嘘であったことが、偶然に事実となって現れること。』 世界のあちこちで紛争が絶えない。しっかりとした宗教を持つ国民ほど紛争が激しいようである。 人間という不可思議な生き物の寄り集まりで、その形成する集団はわけのわからない理解不能な世界である。 そのような世界は、どこまでが本当でどこ... 続きをみる
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【馬の耳に風が当たっても馬は何の反応も示さないところから、いくら意見をしても、全く効き目のないこと。】 孫が小学校の三年生か、四年生だったか、四字熟語の小事典をプレゼントしたところ、あっという間に小事典を丸ごと覚えてしまい、何かにつけて漢字四字熟語で応答するようになった。 授業の最中に先生が「... 続きをみる
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『道理にはずれたことが世の中に行われれば、道理にかなったことが行われなくなる。』 古今東西、今も昔も人が起こす事件は山のよう。 中でも、「無理を通す人」いや「無理を通せる人」と「道理を引っ込める人」の人間関係には関心がある。まさにドラマである。 近年の事件をみているとこの手の事件が多い。詳し... 続きをみる
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【将来のことはどうなるか、今から決めることはできないたとえ。】 コンピュータの発展によって、かなりのことは統計的に予測可能な時代になった。 しかし、これはあくまでも「予想」であって、本当のところは、一寸先は闇であるのも事実である。 まったく情報を知らされていない一般庶民と確りと情報を握ってい... 続きをみる
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『楽のあとには苦労がくる。楽をしていると後には苦しい思いをせねばならぬ。』 であるならば、苦の後には必ず楽があるのかと言えば必ずしもそうではない。 多くは苦労をした後にそれなりの成果が報われていた。しかし、現在はそうもいかないようで、初めから終わりまで苦労の連続で一生を終わる人が多くなった。 ... 続きをみる
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【他人から金品を借りるときはにこにこしていた者が、それを返済するときには閻魔のように不愉快な顔つきをする。】 人にものを頼むときはにこにこと愛想よく近づいて来るが、その結果が少しでも気に入らないものであると「頼むんじゃなかった」と不愉快な顔つきをされる。 その度に「人の世話などするもんじゃない... 続きをみる
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『不幸の上に不幸が重なること。』 心のありようは相手に伝染していくようである。 身近な例としては「あくび」の伝染が有名で飼い犬にまで「あくび」が伝染していくのを見て笑ってしまった。 「不幸」は、「不幸」を誘い、「幸福」は「幸福」を呼び込むのも肯ける。 ならば「幸福」を呼び込むような生き方... 続きをみる
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【なんの感じも欲望も起こらないこと。与えてもその価値がわからずなんのかいもないこと。】 私は、骨董は言うに及ばず「物」に対する欲望が薄い方である。 どんなに高い値がつこうと他人事の感じで見ている。無頓着すぎて逆に物を粗末に扱う欠点がある。少し直さなければと反省している。 人の生き方に対しては... 続きをみる
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『心を注いだ上にもなお心を注ぎ、おろそかであってはいけない。』 念には念を入れてことを勧めることは大切である。 しかし、念には念を入れて、石橋をたたいてもなお渡ろうとしない男も考えものである。 私の友人で経済学部を優秀な成績で卒業した男がいる。 彼は親からの遺産で一生涯食っていけるものを持つ... 続きをみる
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【ろうそくの代わりに爪に火をとぼすほどけちである。】 敗戦後の日本は社会全体が貧しかった。大人たちはみんな厳しい生活を強いられて「けち」に徹して子を育て教育に力を入れた。 そのことを知っていて、大人になった親たちは厳しさに耐えることも「けち」に生きることも特別なこととは思はな... 続きをみる
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『月夜に釜を盗まれる意味。油断をしていてそれに乗じられるたとえ。』 油断をしていたわけでも、関心がなかったわけでもなかったのに、執拗な攻撃で日本教職員組合を初め多くの労働組合が潰されて現在に至った。 今やブラック企業が日本の社会を牛耳っている。 あれから半世紀過ぎて執拗な攻撃の意味するところ... 続きをみる
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【道行く知らぬ人と袖の触れ合うのも宿縁である。すなわち、ちょっとしたできごともすべて宿縁の因縁によるものであるということ。】 自分がこの時代に、この場所に、この両親のもとに生まれて、この学校に通い、この仕事について、この人と家庭を持ち、この娘をもうけ、孫が二人でき、大勢の親戚や知人に囲まれて生活... 続きをみる
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卒寿小論 147 総領の甚六(じんろく)(甚六は順録のなまり) <江戸>
『総領息子は愚鈍でも順序として父の世禄を襲(つ)ぐことから、総領は他の兄弟にくらべて、愚鈍・温順なこと。』 総領は甚六に限る。愚鈍で温順だから家族,親戚、知人、友人が心を許して付き合うことができる。 頭が切れて、性格が厳しいやり手の総領は、兄弟姉妹にとって大変な重い存在になる。 初めに生まれ... 続きをみる
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【連木はすりこぎのこと、試みても成し遂げられないこと。】 素人が考えても到底成し遂げられないようなことを堂同と言って国民をだましていく手口は政治家だけのものではない。 そのよい例が、福島第一建屋の汚線染水遮断の「氷の壁」である。ドライアイスの効果なく氷の壁断念を検討。 南極大陸の氷が溶けて海面... 続きをみる
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『病気によく効く薬は口に苦くて飲みにくいように身のためになる。忠言は聞いていて愉快なものではない。』 苦い薬は昔の話。今は、匂いも味もない抵抗のほとんどないよく効く薬が出回っている。 小児用の薬には、甘い薬もあり、こどもがクスリクスリと要求することさえある。いいことなのか困ったことなのかわから... 続きをみる
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〖弁舌が流れるようにさわやかでよどみのないこと。〗 弁舌さわやかな政治家や官僚は詐欺師を連想してダメだな。 仕事柄と時と場で弁舌さやわかに行くか。とつとつとしゃべるか。どちらにしても本音をごまかしてのおしゃべりは直ぐに伝わってくるものである。 立て板に水のおしゃべりで気持ちの良いのが寅さんの... 続きをみる
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『旅は道連れのあるのが心頼もしく、世の中は互いの情け心で楽しく暮らせる。』 「ラブイズオーバー悲しいけれど終わりにしよう。きりがないから」 と、懐かしい歌が流れている。 知人の中に自分一人で大きくなり、自分一人で生きているような言動をする男がいる。 旅の道連れの楽しさも、人の情けも受け止めるこ... 続きをみる
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『葦の茎の管を通して天井を見て、天井全体を見たと思い込む意から、自分の狭い見識に基づいて勝手な判断をすること。見識の狭いたとえ。』 「おれって専門バカのところがあるからなあ」と、大した専門家でもないのに自分から名乗る本当のバカがいる。 こういう男ほど自己中心の生き方をしている。自己中心の生き方... 続きをみる
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〖蛙の面に水を注いでも平然としていることから、どのような仕向けや責めにあっても少しも感じないこと。〗 「ああいえばこういう男」と「ああいえばこういう女」が一時有名になったことがある。 どんな質問に対しても自分なりの応答ができる。ちょっとした政治家など足元にも及ばない。そんな男にも弱点がある。「... 続きをみる
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『現代では、差別用語で死語となった言葉である。醜い者の中でも、少しでもよいものをうらやむことのたとえ。どうにもならぬ愚痴をこぼすたとえ。』 使われることはない。 病気になったときや事故にあった時など「不幸中の幸い」といって自分自身に言い聞かせることがある。 また、川柳「役人の子はにぎにぎが上... 続きをみる
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〖和気あいあいとしてにこにこしている人の家には、自然と幸運がやって来るということ。〗 近年、笑いの効果が科学の目を通して、証明されて世間の話題になっている。笑う前と笑った後の血液検査の結果、笑った後、ガンに対する抵抗力を高める細胞が増え、免疫異常も改善されるという。 無理に笑わなくても笑顔を続... 続きをみる
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『似かよった者どうしが結婚すること、自分に相応する配偶者を選ぶのがよいこと。』 大概の夫婦は割れ鍋に綴蓋である。欠点だらけの人間の寄り集まりでこの社会は成り立っているのだから当然の帰結である。 不完全な男と不完全な女が結婚して、お互いの不完全な部分を補い合って生活しているのが現実である。 身... 続きをみる
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【目標の定まらないこと。あてずっぽうに行うこと。また、やっても効果のないこと。】 教育行政は国家レベルから地方レベルに至るまで「闇夜に鉄砲」的なやり方で教育行政の理念を感じない。 朝令暮改でコロコロと変わって、教育を受ける側にとってみれば至極迷惑なことである。 特に、高等学校や大学の入試制度... 続きをみる
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『値段の安いそまつな品物を買うのは、その品物が長持ちしないため、かえって高いものにつくこと。』 「私のこの上着、いくらに見える」 「相当したでしょう。万は超してるわよね」 「いいものに見えるでしょう。三千円よ」 今は技術の進歩で品質の良い安い商品が多く出回るようになった。 品質が良く、長... 続きをみる
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【悪臭のあるものに蝿がたかるように、悪い者どうしは寄り集まるものであるというたとえ。】 よくよく考えてみると、今一番蝿がたかる集団と言えば政治家集団であろう。親戚の国会議員が現職の時、たまに事務所に顔を出すとあらゆる職業の人が寄り集まっていたのを思い出す。 うちの近くに住む暴力団の幹部をはじめ... 続きをみる
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『内々の醜悪な事実を他人に知らせないよう、一時的な間に合わせの方法で隠し防ぐこと。』 2011年の東日本大震災に伴う東京電力の原発事故のその後の対応を見ていると臭いものには蓋をするという言葉がぴったりである。 よくもここまで隠蔽と虚偽で国民に対応できるものだと恐れ入ってしまう。 東電といえば日... 続きをみる
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〖鬼も十八番茶も出花。鬼でも年ごろになれば少しは美しく見えるだろうし、番茶も出花(一杯目)が香りがよい。器量が悪くても、年ごろになれば少しは娘らしい魅力が出てくるものだ。〗 結婚をするときはお互いにお互いの両親を確り観察することが大切である。番茶も花頃の娘も息子も人生の中で一番美しく見える年頃で... 続きをみる